広島で核廃絶シンポ
2025-07-08 10:58:27

戦後80年、核兵器廃絶への国際シンポジウムが広島で開催

80年の時を経て核軍縮への道を探る



今年、広島と長崎が米国による原爆投下を受けてから80年が経ちます。この歴史的な節目を迎える中、広島市で8月2日(土)に「核兵器廃絶への道~戦後80年、未来へつむぐ」をテーマにした国際平和シンポジウムが開催されます。これは、株式会社朝日新聞社が主催し、広島平和文化センターと広島市が協力する形で行われる重要なイベントです。

シンポジウムの目的と意義



このシンポジウムは、戦後50年の1995年から毎年、広島と長崎の被爆地で実施されており、核軍縮に関する国際的な潮流を追求し、広く発信することを目的としています。今年は特に、核兵器の非人道的影響に焦点を当て、その廃絶に向けた議論が行われます。昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会に所属する被爆者や、核兵器禁止条約を推進している外交官、研究者、市民が一堂に会し、核廃絶の道筋を模索します。

プログラムの詳細



シンポジウムは13時からスタートし、まずは広島市長松井一実氏のあいさつや、長崎市長鈴木史朗氏のビデオメッセージが伝えられます。その後、被爆ピアノの演奏を行う萩原麻未さんが、参加者の心を打つ音楽を提供します。

続いて、アレクサンダー・クメントさんが基調講演を行います。彼はオーストリア外務省で核兵器の非人道的影響を訴える「人道イニシアチブ」の推進者です。この講演では、核軍縮がどのように進められるかについての洞察が得られます。

午後からは、パネル討論やトークセッションが予定されており、被爆者や専門家の生の声が聞ける貴重な機会でもあります。特に、「キノコ雲の上と下から」というテーマのトークセッションでは、日米双方の視点から核の実相や和解について深い議論が展開されます。

参加の呼びかけ



このシンポジウムは先着450名まで入場無料で、事前申し込みは不要です。多くの人々に関心を持っていただき、未来に向けてどう核兵器を廃絶していくことができるのか、一緒に考える場になればと思います。

これからの展望



核兵器廃絶に向けた道のりは険しいものですが、今回のシンポジウムを契機に、多くの人々が核の問題に目を向け、具体的なアクションにつなげていけることを期待しています。また、シンポジウムの内容は朝日新聞デジタル版やポッドキャストを通じて広く公開され、多くの人々に届けられる予定です。

最後に、シンポジウムに登壇した原田小鈴さんとアリ・ビーザーさんの共著『「キノコ雲」の上と下の物語:孫たちの葛藤と軌跡』も出版予定で、彼らの祖父たちが見てきた当時の様子をつづった一冊になります。これらの取り組みを通じて、我々が核の問題にどう向き合っていくべきなのかを改めて考えさせられます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
株式会社朝日新聞社
住所
東京都中央区築地5-3-2(東京本社)
電話番号
03-3545-0131

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。