近年、店舗運営においてはオムニチャネルの重要性が増しています。その中で、株式会社スマレジ(本社:大阪市中央区)は、実店舗とオンラインストアをつなぐ新しいサービスを開始しました。スマレジは、iPadなどのデバイスを使ったクラウドPOSレジシステムを提供し、業界のデジタル化の一翼を担ってきましたが、最近、子会社の株式会社ネットショップ支援室(本社:東京都港区)との新しい連携を発表しました。
この連携により、スマレジとネットショップ支援室が提供するEC一元管理システム「アシスト店長」との間で新しいAPIによるデータ連携が実現しました。これは、実店舗とECの販売管理を一元化し、より効率的な運営が可能になることを目的としています。従来の連携方法とは異なり、データ連携の程度が進化したことで、在庫や顧客情報をスムーズに統合管理できる体制が整備されました。
背景
実店舗とECの連携が求められる中、多くの企業は在庫管理や顧客情報の分断といった課題を抱えています。スマレジはこれらの問題を解決するために、新しいシステム連携に取り組んでいます。EC事業が盛んになる中、店舗とオンラインの連携がシームレスに行えるようになることで、顧客の購買体験を向上させることが求められるようになりました。これが、今回の連携の背景にある主な理由です。
本連携の概要
この連携においては、スマレジに登録された商品情報や在庫情報がアシスト店長と連携し、ECでも実店舗でもシームレスに在庫や販売データを管理できるようになります。これにより、例えば、店舗での販売がオンラインに完璧に反映されるため、在庫の過剰や欠品といったリスクが軽減されます。
実現できること
1.
在庫管理の効率化と顧客満足度の向上
在庫情報が自動で同期されることで、過剰在庫や品切れのリスクが低減されます。この自動化で業務負担が軽減され、結果として顧客の満足度も向上します。
2.
複数チャネルの売上・顧客分析による販促強化
複数の販売チャネルから得られるデータを一つにまとめて分析することで、優良顧客を抽出し、その情報を基にした精度の高い販促施策が実現します。これにより、一人一人に適した購入体験が提供されます。
3.
サポート品質の向上
顧客への応対履歴やコミュニケーション履歴を一元管理することにより、サポートの質が向上します。これにより、顧客との信頼関係構築が促進されます。
会社情報
スマレジは2005年に設立され、以来、ITサービスを通じた新しい時代の店舗運営を支援してきました。また、ネットショップ支援室もEC事業に必要なサービスを提供し、多くの実績を持っています。
この連携は、店舗のデジタル化を一層進めるもので、今後の展開が非常に楽しみです。店舗運営の新たな未来を切り開くこの取り組みを、多くの業界関係者が注視しています。