#観光 #JAPAN OLD #地方

近年、日本はインバウンド観光の注目を浴びており、2016年には外国人訪問者数が2403万人に達しました。この流れを受けて、政府は2020年までに4000万人、2030年には6000万人を目指す観光先進国への目標を掲げています。しかし、これまでのインバウンド政策は主に東京や大阪といった都市圏に偏りがちでした。

そこで、地方の豊かな魅力を発見し、発信するための新たな試みが始まっています。その名も「日本版DMO」。この取り組みは地域に密着し、観光ビジネス視点を取り入れることで、全国の観光地としての持続可能性を高めることを目的としています。中でも注目なのが、「JAPAN OLD」と呼ばれるプロジェクトです。

「JAPAN OLD」は2015年5月にスタートし、日本の伝統的な祭りや工芸品、地域独自の文化に関する情報をFacebookページで発信してきました。その結果、350万人以上の外国人フォロワーを獲得するという成功を収めています。

そして2020年の東京オリンピックに向けて、さらなるリニューアルを実施することが発表されました。全国の自治体と連携し、地域の魅力を一層強化するために動き出します。

特に注目すべきは、ターゲット設定です。日本が大好きな外国人、特にアジア圏の20代から30代の旅行者をメインターゲットにし、彼らに地域の文化や観光スポットを紹介することが狙いです。また、日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国語対応を別に設け、国際的なアクセスと情報提供を図っています。

今後の展開では、ファミリー向けの旅行情報も考慮に入れ、地元のママに目線から取材を行ってもらう計画があります。これにより、家族旅行に適した観光スポットやイベントに関する情報も充実させ、旅行者に対する地域の価値をさらに高めることが期待されます。

連携協定を結ぶ20市町村には、特典として1日1記事まで無料で掲載できるチャンスが提供されます。また、運営側からのPV数などのレポートをフィードバックすることで、地域の観光活動に直結した結果を見える化します。

さらに、自治体担当者がダイレクトに情報を投稿できる仕組みにすることで、情報発信のスピードを向上させることを目指しています。そして、2020年にはフォロワー数を1000万人に拡大し、日本文化を大好きな外国人に、より一層身近に感じてもらえるよう努めていく方針です。

「JAPAN OLD」の活動は、観光業界に新たな風を吹き込むと同時に、地域文化の魅力を再発見する良い機会とも言えるでしょう。今後の展開にぜひご注目ください。

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