レイオフ支援のNewondが約3,800万円を調達しアメリカ進出へ

Newondが約3,800万円を調達

バックオフィス業務を支援するスタートアップNewondが、第三者割当増資を通じて約3,800万円の資金調達を行いました。この資金は、特にレイオフが多発しているアメリカ市場での顧客開発に活用される予定です。

Newondの業務内容

Newondは、企業がレイオフを行う際に発生するタスクを一元的に支援します。具体的には、ToDoリストやスケジュールの管理、州や国ごとの契約書作成、さらにレイオフされた従業員の再就職支援までをカバーしています。これにより、企業は自社のリソースに負担をかけず、コストや時間、リスクを削減することが可能になります。

投資家からの期待

ユニークなビジネスモデルに注目が集まり、多くの投資家がNewondに賛同しています。Yazawa Venturesの矢澤麻理子氏は、企業と従業員にとって痛手となるレイオフという難しい領域に挑むNewondの姿勢を評価。企業のコストやリスクを減少させるだけでなく、従業員への再就職支援にも力を入れている点を特に高く評価しています。

また、株式会社ココナラスキルパートナーズの南章行氏は、アメリカにおけるレイオフ特有の法律の違いに対処するプロダクトを開発するNewondの挑戦に期待を寄せています。

Chatworkの山本正喜氏も、日本のバックグラウンドを持つ企業がアメリカでのレイオフ業務に本格的に参入することに驚きつつ、その可能性に期待をしています。

起業の背景

Newondを創業した小磯純奈氏は、2022年のレイオフの波を受けてこの事業に着手しました。自身が運営していた採用マッチングプラットフォームで、多くのレイオフされた人々から相談を受け、状況の改善を目指すことを決意したのです。彼女は、レイオフを単なるネガティブな出来事として捉えるのではなく、ポジティブな機会として認識される社会を目指しています。
こうした背景から、Newondではレイオフのプロセスを効率化し、最終的にはレイオフそのものが減るような仕組みづくりに取り組むとしています。