学研が講談社パルの新設分割会社を完全子会社化し教育事業を拡大

学研、新たな教育推進の一手を打つ

2024年10月1日、株式会社学研エデュケーショナルは、株式会社講談社パルが設立した分社型新設分割会社の全株式を取得し、完全子会社化しました。この新たな会社名は「株式会社学研Link」となり、学研グループの一環として子どもたちの教育に力を入れていくことが決定しました。

株式取得の背景

学研グループは、創業以来、子どもたちの学びを支援する教育機関を多く設立し、子どもたちの成長を促す環境を整えてきました。現在の中期経営計画「Gakken2025」における重点施策の一つは、学びのスタイルや目的が多様化している現代に適応した教育基盤の整備です。そのため、教室や塾の事業の拡充も重要な経営課題としています。

「学研Link」は、特に0歳から小学生を対象とする教育サービスを展開する予定であり、すでに学研エデュケーショナルが運営する18,000以上の教室や36.7万人の会員に加え、講談社が運営する「講談社こども教室」のノウハウを取り入れることで、さらなる拡大が期待されています。

教育サービスの変革

講談社が提供する「講談社こども教室」は1979年に設立され、全国25都府県で120か所以上の教室を運営しています。主にショッピングセンターなどの商業施設内で「遊びを通じて学ぶ」ことをモットーに、個性を重視した教育サービスを行ってきました。

今回の完全子会社化により、学研と講談社の両社が持つ教育のノウハウやデータを共有し、顧客価値の向上を図ることが可能になります。特に、子ども一人一人に寄り添ったサービスを提供し、より質の高い教育内容への進化が期待されています。

教育事業の内容

学研Linkでは、幼児知育や小学生を対象に国語や算数を教える教室を運営する予定で、会員数の増加に伴い、運営教室数も増加させる見込みです。学研グループ全体として、各施設がの充実を図り、地域の子どもたちに質の高い教育環境を提供していきます。

また、この協業により、顧客に対して一貫した教育理念に基づくサービスを展開し、教育事業の成長を加速させる狙いです。