坂角総本舖、名古屋城への寄附金贈呈式を開催
2025年8月4日、株式会社坂角総本舖は名古屋城天守閣への寄附金贈呈式を名古屋市役所で執り行いました。この贈呈式は、昨年秋に就任した広沢市長にとって初めての寄附となるため、特別な意味を帯びていました。
この年度の寄附金額は4,401,915円で、これにより坂角総本舖の累計寄附金は54,407,295円に達しました。この寄附活動は2008年から続いており、名古屋城の木造復元を支援する旨の「金シャチ募金」を通じて、地域の文化と観光の振興に貢献しています。
贈呈式では、坂角総本舖の社長が市長に対し、愛知県民の文化的遺産を支える想いを伝えました。また、寄附の原資となるのは、大人気の海老せんべい「ゆかり黄金缶」の販売数に応じたもので、1缶の購入ごとに5円が名古屋城に寄附されます。これにより本年度は880,383缶が販売されました。
名古屋城の歴史と復元への取り組み
名古屋城は、1610年に徳川家康によって築城され、その美しい天守閣は国宝として多くの人に親しまれています。しかし、1945年の戦争により主要建物が焼失し、今でも再建された鉄骨鉄筋コンクリート製の天守閣は閉館しています。市は、豊富な史料を基にした木造復元に向けて進んでおり、その過程で坂角総本舖の支援は重要な役割を果たしています。
坂角総本舖の特色
坂角総本舖は1889年に創業され、エビを主成分とする「ゆかり」を中心に、自然の恵みを生かした商品の開発に力を入れています。特に、名古屋限定の「ゆかり黄金缶」は観光客や地元民に愛されており、今年は累計販売数が1億5,000万枚を突破しました。この人気の背景には、職人による丁寧な製造プロセスがあり、一枚あたり約7割がエビで、二度焼きにより深い香ばしさを実現しています。
名古屋城寄附金のさらなる展開
坂角総本舖は今後も引き続き、名古屋の観光と文化の活性化に寄与し、中部地域のものづくり技術の継承を支援するために活動を続けていくと表明しています。名古屋城について、さらなる詳細は公式ウェブサイトに記載されており、多くの人々にその魅力が発信されることを期待しています。
最後に
坂角総本舖の取り組みは、名古屋城の文化的価値を守り育てる重要な一歩となっています。地域の人々や観光客に愛され続ける「ゆかり」がある限り、その支援の輪は広がり、名古屋の歴史を未来へとつなげていくことでしょう。