明治とLBブルガリカム社、新たな共同研究拠点設立へ
株式会社明治は、ブルガリアの国営企業LBブルガリカム社と10年間の「長期共同研究契約」を締結し、新たに共同研究拠点を設立することを発表しました。この契約は2023年10月16日にブルガリアの首都ソフィアで行われ、多くの関係者が見守る中での重要な一歩となりました。
この共同研究契約により、明治とLBブルガリカム社は乳酸菌やヨーグルトを中心とした新しい価値の創出を目指し、さまざまな研究活動を展開していく予定です。特に、日本初のプレーンヨーグルトの発売を1971年に実現させた明治は、ブルガリアからの乳酸菌に深い信頼関係を築いてきました。この良好な関係をさらに深め、新たな健康価値の商品を生み出すことを期待しています。
共同研究の内容
契約に基づき、両社は以下のような活動を行います:
1.
研究拠点の設立:ブルガリアのソフィアに最新の研究機器を備えた新しい共同研究拠点を設立します。
2.
研究員の長期滞在:明治の研究員がブルガリアに滞在し、現地でを活かした研究活動に取り組みます。
3.
微生物の収集:ブルガリア国内から新たな微生物を収集し、研究資源を豊かにします。
4.
新規スターターの開発:ヨーグルトの新しいスターターの開発に取り組み、品質向上を目指します。
5.
健康長寿研究:腸内細菌を基にした健康長寿の研究を推進します。
この革新的な取り組みにより、明治とLBブルガリカム社は、ブルガリアの伝統的な食文化と最新の科学技術を融合させ、新しいイノベーションを実現することを目指しています。特に、ブルガリアは不老長寿の食文化として知られ、そこから得られる知見が新たな健康価値商品の開発に大きく貢献するでしょう。
研究拠点設立に向けた今後のステップ
今回の契約に基づく今後の計画には、新しい共同研究拠点の設計が含まれています。研究に必要な最新の理化学分析装置や遺伝子解析装置の選定が行われ、両社の既存の研究拠点を活用した活動が進められます。これにより、研究員間の交流が活性化し、より深い連携が図られることが期待されています。
LBブルガリカム社について
LBブルガリカム社はブルガリアの国営企業で、乳製品の製造や販売を行っています。また、「明治ブルガリアヨーグルト」のブランドライセンスを付与され、長年にわたり明治との良好なパートナーシップを築いてきました。今回の新たな契約をもとに、両社の関係はさらに深化し、モダンな研究を通じて消費者に新しい価値を提供していくことでしょう。
この新しい挑戦がもたらす成果が、今後の両社にとって素晴らしい結果をもたらすことを期待しています。