名古屋発スタートアップAcompany、世界最大ピッチコンテストで優勝し日本代表に

名古屋のスタートアップが世界の舞台へ

株式会社Acompany（アカンパニー）は、愛知県名古屋市西区に本社を置くスタートアップ企業で、昨今のテクノロジー革新を反映したビジネスを展開しています。この度、世界最大規模のスタートアップピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2025」の東京予選において見事優勝を果たし、2025年10月にサンフランシスコで開催される世界決勝に日本代表として出場することが決まりました。

企業の使命と技術

Acompanyの企業ミッションは「Trust. Data. AI.（あらゆるデータとAI活用に、信頼を。）」です。この使命のもと、安全かつ効率的なデータ利活用の実現を目指しています。特に注目されるのは、高速な秘密計算技術で、暗号化されたデータを平文とほぼ同程度のスピードで分析することが可能です。この技術の特長をいかした『AutoPrivacy AI』は、個人情報や機密情報を自動でマスキングするSaaSです。

2025年5月には、インテル社との共著論文を発表するなど、研究活動でも大きな成果を上げています。また、7月16日に発表されたKDDI株式会社との業務提携により、秘密計算技術の社会実装を一層加速させています。

秘密計算とは

秘密計算（Confidential Computing）という技術は、データを暗号化したまま安全に計算できる能力を持っています。これは、データの機密性を保持しつつ、許可された人々のみが実行コードを検証できる完全性を保証するものです。この技術は、国内外でますます重要視されており、特に政府機関や大手テクノロジー企業（AppleやGoogleを含む）での活用が進んでいます。

大きなビジョンを持つスタートアップワールドカップ

スタートアップワールドカップとは、米国のペガサス・テック・ベンチャーズが主催する、グローバルビジネスピッチコンテストです。2017年から開催され、毎年多くの企業が参加しています。優勝者には約1億5千万円の投資賞金が授与されるほか、世界の投資家とのネットワーク構築や知名度向上の機会が提供されます。

日本国内では、九州、東京、東北で地域予選が開催されており、Acompanyが勝利した東京予選もその一環です。2025年秋には、サンフランシスコで行われる世界決勝戦に参加し、さらにその栄冠を目指します。

Acompanyの今後の展望

今回の優勝により、Acompanyの秘める可能性が一層注目を集めています。今後、世界決勝に向けた準備や、さらなる技術革新、及びビジネスの展開に期待が寄せられます。スタートアップとしての成長を続けながら、あらゆるデータの信頼性を高め、人々の生活を向上させるイノベーションを提供していくでしょう。

公式ウェブサイトなどでも、今後の動向や技術について随時更新される予定です。これからのAcompanyに目が離せません。