新たな一歩を踏み出した三菱化工機
三菱化工機株式会社が、株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズからの受注により、微細藻類の回収を目的とした分離機「三菱ディスクセパレータ」を導入することを発表しました。これにより、微細藻類の培養液からの効率的な抽出が可能となります。
革新的な技術の搭載
「三菱ディスクセパレータ」の特徴は、新たに搭載された「可変インペラ」です。この技術によって、培養液から高濃度の藻類濃縮液をスムーズに取り出すことができ、従来の遠心分離機では課題とされていた濃縮液の付着や滞留といった問題を解決します。
この新型機は、特に以下のメリットを提供します:
1. 高濃度の藻類濃縮液の回収性が向上
2. 洗浄水の使用を削減し、濃縮度を維持
3. 運転及び回収作業の向上
これにより、より効率的な微細藻類の利用プロセスが実現されます。
微細藻類の将来性
微細藻類は、医薬品や化粧品の原料、バイオ燃料、飼料、食品など、幅広い分野での可能性が評価されています。将来的には、これらの資源が新たな産業基盤の支えとなると見込まれています。ただし、微細藻類を培養する際には、効率的に回収できることが求められます。
従来、不十分な回収技術により、濃縮度の向上が制約されていました。しかし、可変インペラ技術の登場によって、藻類の品質保持も可能となり、業界の進化が期待されています。
三菱ディスクセパレータの歴史
「三菱ディスクセパレータ」は、過去80年以上にわたって船舶用燃料油や潤滑油の清浄機としての役割を担い、多くの納入実績を誇ります。さらに、近年では化学産業や電子材料の分野でも用途を拡大しています。そのため、持続可能な航空燃料(SAF)や廃食油の清浄化でも注目されています。
社会課題への取り組み
三菱化工機は、2050年に向けた経営ビジョンを策定し、解決すべき社会課題を明確に示しています。それに伴い、GX事業を立ち上げ、特に「固体・液体・気体の分離技術」を活用した微細藻類の利活用に注力しています。これにより、エネルギーの持続可能性や循環型社会の実現に寄与することを目指しています。
SDGsへの貢献
この取り組みは、以下の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を掲げています。
- - 目標7: クリーンエネルギーへのアクセス
- - 目標9: 産業と技術革新の基盤
- - 目標13: 気候変動への具体策
今後も三菱化工機は、遠心分離機や固液分離技術の新しい用途を積極的に開発し、さらなる成長を続けることを誓っています。