女子高校生が直面するスポーツの悩み—離脱の背景を探る調査結果

女子高校生が直面するスポーツの悩み

近年、女子高校生のスポーツ離れが問題となっている中、SOMPOホールディングス株式会社が実施した意識調査の結果が注目を集めています。この調査では、スポーツを行っている女子高校生や、過去にスポーツをしていた女性、スポーツ指導者、保護者を対象に、彼女たちが抱える悩みや環境の問題が探られました。

調査の背景

SOMPOグループは、日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」との提携を通じて、女子スポーツの課題を解決するためのプログラム「OUR STORIES」に取り組んでいます。特に「１０代で女子がスポーツをやめてしまう」というテーマは、長年スポーツ界で語られてこなかった重要な問題であり、より多くの理解と改善が求められています。

調査結果のポイント

調査に参加した女子高校生の74.1%が「やめたいと思った」経験を持ち、その理由として心身両面の女性特有の悩みが挙げられました。具体的には、生理や体調不良への不寛容が目立ち、実に17.3%がこれらの悩みを理由にしました。また、ユニフォームの色や素材についても問題があり、白ユニフォームを着た48.7%が透けることに困ったとの調査結果があります。さらに67%が更衣室不足を経験し、競技続行に不安を感じていました。

環境への配慮が必要

調査結果によれば、女子高校生の57.9%が、女性特有の悩みに対して配慮がされていると感じています。その一方で、更衣室やユニフォームの問題については引き続き高い要望が寄せられています。41.3%の女子高校生は、ユニフォームによる体型への懸念や、見た目への影響が精神的な負担に繋がっていると報告しました。