桃山学院大学とEO Osakaが結ぶ産学連携：新世代コーヒービジネス創出発表会

桃山学院大学とEO Osakaのコラボレーション

近年、大学と企業の連携がますます注目を集めています。その中でも特に目を引く取り組みが、桃山学院大学のビジネスデザイン学部と世界的な若手起業家ネットワーク「EO Osaka」が共同で進めている産学連携プロジェクトです。このプロジェクトでは、Z世代の学生が実際のビジネス環境に触れながら、新しいアイデアを生み出すことを目的としています。

経験豊富な企業との交流

2023年8月28日、大阪市にある桃山学院大学において、EO Osakaのメンバーでもある株式会社路珈珈が主催したワークショップが開催されました。この講座には、20名の学生が参加し、コーヒーをテーマにしたビジネスアイデアの発表会に向けた準備を行いました。

路珈珈は1974年に創業された「ROKOKO」という喫茶店からスタートし、現在のブランドへと進化しました。井田社長は講義の中で、会社の歩みやコーヒー業界の課題、自社の強みについて熱心に語りました。特に、「オムニチャネル戦略」の重要性を学生たちに伝え、その理念に基づいて新たなビジネスの構築を目指すことで、学生たちの発想を刺激しました。

チーム分けとアイデア作成

20名の学生は4つのチームに分かれ、ビジネスアイデアを具体化する作業に取り組みました。5つの重要な質問に答える形で思考を深め、「何をイノベートするのか」、「誰をシアワセにするのか」、「市場投入時期」など各チームが自由にテーマを設定しました。また、ディスカッションをする中で、熱心な質問を井田社長に投げかける姿が見受けられました。

プレゼンテーションの準備

6日間のプログラムの最終日が迫るにつれ、学生たちはプレゼンテーションへの期待と不安の入り混じった複雑な感情を抱いていました。それでも、彼らは仲間と共にアイデアを磨き上げることで、成長を感じられる最良の場にいることを実感しました。各チームは約1か月間かけてそのアイデアを育て、発表の準備を整え、プレゼンテーションに臨んだのです。

審査の瞬間

発表当日は、井田社長と株式会社拓洋の松浦社長の2名が審査員として参加し、学生たちの発表を一つ一つ真剣に聞いてくださいました。各チームの独創性に溢れたアイデアを受けて、彼らはその評価を慎重に行いました。このプロジェクトに参加した学生の中には、将来の起業家を目指す者も多く、ビジネスに対する理解をより深める良い機会となりました。