西澤丞写真展「超現実世界」開催！笹本恒子賞受賞記念

西澤丞写真展「超現実世界」開催のお知らせ

アイデムフォトギャラリー［シリウス］は、2025年12月18日から12月24日まで、
第8回「笹本恒子写真賞」を受賞した西澤丞の写真展「超現実世界」を開催します。この展示は、廃炉作業中の福島第一原子力発電所や、イプシロンロケットの開発・打ち上げを行うJAXA、さらに大規模地下工事現場など、普段は立ち入ることが難しい場所での撮影を通じて、現代社会の真実に迫る内容となっています。

笹本恒子賞受賞の背景

西澤丞は、撮影が極めて難しい現場で数十年にわたり真摯に向き合い、その姿勢と作品の完成度で評価され、今回の受賞に至りました。彼の作品は、ただの写真ではなく、社会との関わりや人々の生活を反映した映像であることが特徴です。

写真の奥深さ

西澤は、「写真は怖い」という気づきから自身の作品制作に取り組んできました。彼は写真が創造的な表現を持たないこと、すなわち現実を映し出すだけのものであることを実感したと言います。その結果、彼の写真には撮影者自身の思考や行動、さらには社会との関わりが色濃く反映されています。

さらに、インフラやエネルギー産業に関わる雄大な仕事を撮影することで、一般の人々が目にすることのない労働現場の重要性を認識し、それらの現場が抱える課題についても考えを巡らせるようになったとのことです。

展示内容と意義

今回の写真展では、全体で18点のカラー作品が展示される予定です。西澤丞は、「誰に何を伝えるべきか？」という問いに常に向き合い、その答えを探す過程で培った視点を表現しています。写真展に訪れる方々には、一般的には見えない部分に光を当て、重要な話題について考えるきっかけとなることを願っています。

西澤丞のプロフィール

愛知県出身の西澤丞は、群馬県に在住する写真家です。「見えない仕事を、可視化する。」という理念のもと、特殊な現場の撮影に取り組んでいます。これまでに自動車メーカーデザイン室や撮影プロダクションでの経験を経て、2000年よりフリーの写真家として活動を開始しました。最近では、文章を書き、より多くの人にわかりやすく作品を発表しています。

彼の主な著書には『福島第一廃炉の記録』や『MEGA-SHIP』などがあります。これらの作品では、各ジャンルや視点から現代の写真アートを探求してきました。

その他の情報

写真展についての詳細情報は、アイデムフォトギャラリーシリウスの公式ウェブサイトやシリウスブログにて随時更新されます。また、ギャラリーのスタッフとの交流や意見交換の場も設けており、訪問者の皆様と共に新しい発見や刺激を提供できることを目指しています。

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