NEC、KDD CUP 2025での栄光の受賞
NECは、2025年8月3日から7日にカナダ・トロントで開催されたデータ分析競技会「KDD CUP 2025」において、全256チーム・948名の中からSpecial Questions Category WinnersとしてSimple Questions Special Awardを獲得しました。この受賞は、NECの若手社員たちが新たな技術向上を目指し挑戦した結果得られたものであり、特に注目される成果の一つと言えるでしょう。
KDD CUP 2025の概要
KDD CUPは、1997年から続いているデータサイエンス分野における国際的な競技会であり、世界中のデータサイエンティストがその腕を競い合います。今年の大会ではMeta社が主催し、参加者は画像と質問を用いて情報を検索・統合し、的確な回答を生成する技術「MM-RAG(Multi-modal Retrieval-Augmented Generation)」の性能を競いました。この技術は、今後のウェアラブルデバイスやスマートグラスにおける視覚質問応答(VQA)に活用される可能性があります。
チームの取り組みと挑戦
NECから出場した若手社員5名によるチームは、task1(Single-source Augmentation)、task2(Multi-source Augmentation)、task3(Multi-turn QA)に取り組み、見事にSimple Questions Special Awardを獲得しました。この賞はtask1、task2、task3の全体を通じて、画像からの質問や外部知識を基にした質問に対して的確な回答を生成できたチームに贈られるものです。評価されるポイントが多岐にわたる中で、若手社員たちのパフォーマンスは素晴らしいものでした。
昨年の競技成果
昨年のKDD CUP 2024では、若手社員4名がMeta社とAmazon社主催のデータ分析競技会に出場し、task3においてFalse Premise QuestionのCategory Winnersを受賞しており、NECのデータサイエンティストたちの力が年々強化されていることが窺えます。False Premise QuestionのCategory Winnersは、ノイズを含む情報の中から重要なデータを選び出し、誤解を招かない回答を生成する能力が求められます。
NECの今後の展望
NECは、今回の受賞を契機にさらなる技術革新とデータサイエンスの領域での成長を続けていく方針です。受賞者以外にも多くのデータサイエンティストが在籍しており、日々スキルアップに努めています。今後も顧客の課題解決に貢献できるようデータアナリティクスの領域で力を注ぎ続けるでしょう。
NECはこのような国際的な競技会での受賞を通じて、AI分野における信頼性や技術力を更に高め、未来に向けての挑戦を続けていく姿勢を示しています。