特別損失計上と業績予想の修正について
当社は、2025年3月期第2四半期(中間期)に特別損失を計上することとなりました。この決定は、固定資産や開発中止の影響を受けており、具体的には1,036百万円の減損損失と708百万円の開発費用が含まれています。
1. 特別損失の詳細
(1) 4Kチャンネル「WOWOW 4K」の放送終了
「WOWOW 4K」のサービスが終了した影響で、当社は2025年3月期第2四半期に固定資産の減損損失を計上します。このサービス終了は、視聴者数の減少が背景にあり、これに伴い大幅な損失が生じています。
(2) コンテンツ情報管理システムの開発中止
さらに、2021年に開始された「コンテンツ・コミュニティ業」への変革にあたる開発が困難と判断され、中止が決定しました。この影響で708百万円の減損損失が計上されていますが、業務運営には特段の影響がないとされています。
2. 業績予想の修正
(1) 第2四半期の業績予想
業績予想については、販売競争が激化し会員収入が計画を下回りましたが、その他収入が増加した結果、売上高は前回予想を上回る見込みです。営業利益や経常利益も、特に第3四半期以降に発生する費用の影響を考慮しつつ、改善が見込まれています。ただし、中間純利益は特別損失の影響により予想を下回るとされています。
(2) 通期業績予想
通期についても、会員収入が減少するものの、連結子会社の業績向上により売上高は前回予想を上回る見通しです。加えて、積極的な番組費の投下により営業利益は安定を図りつつ、親会社に帰属する当期純利益は第2四半期の特別損失の影響で予想を下回ると見込まれています。
3. まとめ
今回の特別損失計上や業績予想の修正は、競争の激化や内部プロジェクトの見直しが背景にあります。特に放送市場や視聴者の嗜好が変化している中で、今後の事業戦略にどのように影響を与えるのかが注目されます。本情報は、現時点における予測であり、実際の業績は市場の変化やさまざまな要因により変動する可能性があります。
今後の動向に注目しつつ、当社は慎重に経営を進めてまいります。