新たな音楽文化の拠点、瀬楽ドラムガレージが大阪にオープン

大阪市に誕生した新たな音楽スポット、瀬楽ドラムガレージ

大阪市西成区に位置する新しい音楽拠点、瀬楽ドラムガレージがグランドオープンしました。もともと大阪市西区北堀江で展開していたこのドラムショップは、今月に移転し、リニューアルを果たしました。

教会をリフォームした独自の施設

新店舗は、旧基督教団の教会をリフォームして作り出されたスペースです。外観はブルックリンの街並みを思わせるレンガ壁が特徴で、多くの音楽愛好者を魅了しています。この施設は、1階にリハーサルスタジオ、2階にはショップフロア、3階には多目的ホールが設けられた総合打楽器ショップとして再生されました。

3階：瀬楽ホールの魅力

3階に位置する瀬楽ホールは、礼拝堂の特性を活かした設計となっています。自然な響きが楽しめるこのスペースは、吹奏楽やオーケストラの演奏、アコースティックライブ、映像撮影、演劇、さらにはワークショップまで多岐にわたる用途に対応可能です。スタンディングでは約150人、シッティングでは約60人を収容できるため、多くのイベントに利用することができます。また、一般の方もホールレンタルを利用できるため、地域の音楽コミュニティとの交流が期待されます。

今年の4月18日には、アフリカの民族楽器“ジェンベ”を使ったワークショップが実施される予定です。

2階：充実したショップフロア

2階のショップフロアは、関西最大級のスペースを誇っています。壁一面に広がるスティック棚や店舗内で試奏可能なシンバルの壁は、他店にはないユニークなポイントです。また、クラシックパーカッション用のアイテムやマレットなど、ドラム以外の楽器も豊富に取り揃えられ、多様なニーズに応えています。この全体的なセレクションは、さすが総合打楽器ショップと言った印象を与えます。

挑戦と展望

「モノが売れない」と言われる時代に、ドラムショップのリニューアルは挑戦的な試みです。しかし、瀬楽は地域の音楽コミュニティを活性化し、地方産業との協力を通じた独自ブランドの開発と販売を目指しています。この取り組みは、コロナ禍で収縮した音楽シーンを再構築し、新たな需要を切り開く原動力となるでしょう。

今後の計画

1階に併設されるリハーサルスタジオでは、特にこだわったツーバスセッティングの試奏室やレッスン室が予定されています。このように、今後の展開には多くの期待が寄せられています。音楽の未来を再び前進させるために、瀬楽ドラムガレージは地域で新たな音楽文化の拠点としての役割を果たしたいと考えています。

新たに生まれたこの音楽の場がいつどのように成長していくのか、期待が高まります。