サカタインクスが新社屋を竣工、ZEB認証を取得
サカタインクスがこのたび、新社屋であるUT棟を竣工し、注目の「ZEB」(Net Zero Energy Building)認証を獲得しました。これは、同社にとって初の試みであり、環境への配慮が随所に反映された素晴らしい建物となっています。
環境への配慮と省エネ設計
UT棟は執務室や会議室といったオフィススペースだけでなく、設備メンテナンス用の作業場も併せ持つ設計になっています。特に、省エネルギーの観点から、優れた断熱機能を有する遮熱壁や鉄板屋根を採用。これにより、建設段階でのエネルギー消費を54%削減。さらに、太陽光発電を導入し、創エネを行うことで合計127%のエネルギー削減を実現しています。
こうした施策により、同社は「ZEB」認証を取得し、建物の省エネ性能を示すBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)でも最高評価の星5つを得ています。
ウェルネスオフィスの実現
新社屋は、省エネに加え、社員の健康と快適性の向上にも寄与するウェルネスオフィスを実現。オフィス環境や労働環境の改善に注力することで、社員一人ひとりがより働きやすい環境を享受できるよう配慮されています。
持続可能な経営への取り組み
サカタインクスでは、ESG経営を推進しており、生産活動におけるエネルギー使用量の削減、つまりCO₂排出の抑制を目指しています。その一環として、再生可能エネルギーの利用を促進するために、太陽光発電パネルの導入を進めており、カーボンニュートラルの実現へ向けた取り組みが進行中です。
ZEBとBELSについて
「ZEB」とは、省エネルギーの高効率設備とともに、太陽光発電を利用することで、建物内で利用するエネルギーの収支をゼロに近づけることを目指した建物のことです。ZEBには、「ZEB」「Nearly ZEB」「ZEB Ready」「ZEB Oriented」といった4つの段階が設けられています。
また、「BELS」は建築物の一次エネルギー消費量を基にして、省エネルギー性能を評価するための制度です。BELS評価機関が5段階に評価し、省エネ性能を可視化することができます。
会社概要
サカタインクス株式会社は、1896年に創業し、アジアや米州、欧州を含む20を超える国と地域で展開する印刷インキメーカーです。印刷インキはもちろん、デジタルプリンティング用の産業用インクジェットインキや、液晶ディスプレイ用の画像表示材料の製造・販売も行い、多彩な製品を提供しています。企業理念として「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造」を掲げ、環境に配慮した製品開発を進めるなど、サステナブルな社会の実現に寄与しています。
詳しくは
サカタインクスの公式サイトをご覧ください。