NECネッツエスアイが製造業向けの新たなセキュリティサービスを強化

NECネッツエスアイが製造業の生産現場を革新する新セキュリティサービスを開始

NECネッツエスアイ株式会社は、製造業向けのセキュリティ強化を目的とした新たな「産業セキュリティ運用サービス」を2025年3月から提供することを発表しました。このサービスは、TXOne Networks Japanが提供するエンドポイント保護ソリューション「Stellar」を取り入れることで、工場内のネットワーク環境の安全性を一層高めるものです。

背景

製造業においてスマートファクトリー化やIoT機器の導入が急速に進んでいる現在、工場は外部ネットワークへの接続が増加しています。しかし、従来のセキュリティ対策では増大する脅威に対応しきれないケースが多く、人材不足による運用体制の確保が困難になっています。このような状況の中で、NECネッツエスアイは顧客が抱えるセキュリティ上の課題を解決するため、専門的なサービスを提供することにしました。

新たな「産業セキュリティ運用サービス」の詳細

新サービスでは、工場のネットワークを円滑に監視し、システム全体のセキュリティを確保します。従来のOTネットワークの監視から進化し、OTデバイスの防御や外部からの不審な機器の接続も検知します。具体的には、セキュリティアナリストがリアルタイムで監視し、脅威を迅速に解析することで、未然にリスクを軽減することを目指しています。

サービス内容

- 月額料金: 15万円（税込）からのプランを用意
- 監視および解析: 専門のセキュリティアナリストが独自の脅威インテリジェンスを利用し、工場のネットワークを常時監視し、発生したインシデントを速やかに解析します。
- 隔離対応: 問題が発生した場合、迅速にネットワークからの隔離を行い、セキュリティリスクを低減します。
- 緊急時対応: 24時間365日体制で、リアルタイムの脅威に対処できるシステムを構成します。

NECの取り組みと今後の展望

NECネッツエスアイは、今後100社への導入を目指しており、不断の努力を続けることで、製造現場での業務効率化や人手不足の問題解決に寄与することを表明しています。また、蓄積されたデータをもとにOT環境の可視化を進め、最適な運用の環境作りにも着手しています。

TXOneからの期待のコメント

TXOne Networks Japanの業務執行役員パートナーセールス本部長である井上奈津子氏は、NECネッツエスアイが「産業セキュリティ運用サービス」に「Stellar」を搭載することを歓迎し、これによって工場ネットワーク全体を守ることができると述べています。この取り組みは、スマートファクトリーの持続的な安定稼働を促進すると期待されています。