ガザの現実を映したドキュメンタリーの特別試写会
国際NGOであるプラン・インターナショナルが、パレスチナ・ガザ地区の実情を描いたドキュメンタリー『手に魂を込め、歩いてみれば』の特別試写会を開催します。この映画は、フォトジャーナリストとして活動していたファティマ・ハスネの視点を通じて、難しい状況下における日常を捉えたものです。試写会は2025年11月19日(水)に行われ、時を経てもなお彼女の思いが届けられることでしょう。
自然災害や戦争、さまざまな剥奪によって私たちの眼前から遠ざけられている現実を、ファティマは自らのカメラを通して見せ続けました。彼女はガザ北部で数多くの挑戦を受けながらも、地域の人々の強さや美しさを映し出してきました。映画では、彼女の1年にわたる活動と、それを記録するために熱心に関わったイラン出身の映画監督セピデ・ファルシとの交流が描かれています。
2024年、ガザは激しい衝突が続く中、セピデ・ファルシ監督は、現地の人々の心の声を届けるためにファティマとのビデオ通信を通じて映画の制作を決意します。彼女が寄り添った人々の悲しみや希望、その日常を映し出すことが目指されました。そして、構築されたドキュメンタリーは、カンヌ映画祭においても上映が決まり、多くの人々がその視点に触れるきっかけとなりました。
しかし、2025年4月16日に彼女は爆撃によって命を落としました。その日、ファティマを含む彼女の家族7人が、衝撃的な事実として私たちの前に立ちはだかりました。プラン・インターナショナルでは、これを受けて特別試写会を企画し、ファティマがどのように日常を見つめ、発信していたのかを知ってもらうことを目指しています。この試写会を通じて、より多くの方々にファティマが刻んだ活動の重要性を感じていただければと思っています。
試写会の詳細
- - 作品名: 『手に魂を込め、歩いてみれば』
- - 上映時間: 113分
- - 日時: 2025年11月19日(水)18:40開場、19:00開演
- - 場所: 日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール(東京都千代田区日比谷公園1-4)
- - 定員: 100名(一般枠50名+支援者枠50名)
- - 参加費: 無料(1組2名まで申し込み可能)
- - 申込締切: 2025年11月18日(火)17時
関心のある方は、定員に達した際には早期に受付は終了しますので、ぜひお早めにお申し込みください。また、試写会の取材についても、広報担当へお知らせいただければと思います。
映画の公開情報
ドキュメンタリー『手に魂を込め、歩いてみれば』は、12月5日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷などで全国的に上映が予定されています。ファティマ・ハスネの勇気ある取り組みを見つめ、私たちの心に響くものとして、ぜひ一人でも多くの方に足を運んでいただければと願っています。彼女の物語が、私たちに何を問うているのか、一緒に考える機会にしたいものです。
プラン・インターナショナルの使命
国際NGOプラン・インターナショナルは、平等で公正な世界の実現を目指し、80カ国以上で活動しています。特に、子どもや若者たちが直面する不平等を解消することに取り組んでいます。私たちの目指す未来を自らの手で切り開く力を育むため、現地の人々と連携し、支援を続けています。