伝統と挑戦が交差する場所、岐阜・郡上
岐阜県郡上市で開催される『中高生鮎友釣りワールドカップ』は、地域の風土と若者の熱意が融合した感動的なイベントです。2025年8月3日(日)、郡上市八幡町の尾崎中河原公園で、次世代を担う中高生たちによる鮎の友釣り大会が行われます。
このイベントは、地域活性化と教育的側面を兼ね備え、ダスキンレントオールが冠スポンサーとして支援しています。郡上鮎の会が主催し、出発点は2015年にさかのぼります。5人の中学生たちが「若者の鮎友釣り人口を増やしたい」という情熱から、地域の自然と文化を次世代に受け継ぐために立ち上げました。第1回大会以来、10年間にわたり成長を続け、今や来場者数は3,000人超の日本最大規模の釣りイベントに成長したのです。
日本の伝統漁法とその普及に向けて
日本の伝統漁法である「鮎の友釣り」は、長年にわたり地域で愛されてきましたが、近年は参加者の減少と高齢化が進んでおり、継承が急務となっています。この状況を改善しようと立ち上がったのが、県内の中学生たちです。彼らは「仲間が集まり、楽しみながら伝統を広めたい」と熱い思いを持って挑戦を始めました。
彼らの情熱は、地域の大人たちや企業からの支援も得て、次第に多くの人々を巻き込むプロジェクトへと発展。現在では、伝統文化の継承とともに、若者の教育機会を提供し、地域との繋がりを育む素晴らしい舞台となっています。
イベントの詳細とプログラム
開催概要
- - イベント名: ダスキンレントオールPresents中高生鮎友釣りワールドカップ
- - 会場: 岐阜県郡上市八幡町尾崎中河原公園
- - 開催日時: 2025年8月3日(日) 7:30〜
- - 参加対象: 全国および海外の中高生(30名予定)
- - 入場料: 無料
- - 中継: 郡上ケーブルテレビとYouTubeチャンネルで生配信予定
競技内容
参加者は、「おとり鮎」を使った友釣り形式で競い合います。予選が3時間、決勝が2時間の競技で、釣果数によって順位が決まります。今年は初心者にも安心して参加してもらうため、安全講習や事前練習会も開催されることが予定されています。
また、親子連れの来場者も楽しめる「鮎EXPO」も同時開催され、地元の飲食やアクティビティも展開される予定です。これにより、釣りに興味がない人でも楽しめる環境が作られています。相互につながるイベントは、地域の文化と教育、そして若者の成長を促すプラットフォームへと昇華しています。
若者の主体性を支える取り組み
郡上鮎の会が行っているもう一つの大きな特徴は、運営をすべて中高生が主体的に行っている点です。彼らは大会の企画からスポンサー営業、ボランティアの調整まで、様々な活動を通じて社会との接点を築いています。この経験は、彼らが将来の進路に取り組むうえでも大きな影響を及ぼしているでしょう。
また、毎年行われる環境学習や教育プログラムでは、延べ1,000名以上の学生が実際に川と触れ合い、自然の大切さを学んできました。彼らの挑戦は、単なるイベントを越え、次世代が自らの力で地域と文化を紡いでいく場となっています。
10年の成長と未来への視点
郡上鮎の会は、この10年で多くの挑戦と成功を積み重ねてきました。若者たちの「やりたい!」が形になり、地域社会との絆が強まる姿は、今後の地域振興や教育のモデルケースとしての価値を生み出しています。2025年の10周年を迎える今年、郡上から全国へ、さらには世界へとこの夢が羽ばたく瞬間を、ぜひ目撃してほしいと思います。これからも郡上鮎の会は、若者と地域がつながり、未来へと続く流れを作り続けます。