愛媛新聞社が西条市の中小企業をデジタル化支援に向けて始動

愛媛県松山市に本社を構える愛媛新聞社が、東京のウェイビーと協力して「令和7年度西条市中小企業等DX総合支援事業」を開始しました。この新たな取り組みは、地域の中小企業に対し、デジタル化を推進し、経済の活性化を図ることを目指しています。

事業の概要

この支援事業では、約4,300の事業所を対象に、デジタル化実態調査が行われ、企業の現状を把握することから始まります。調査結果は将来的な政策立案に繋げられる予定です。さらに、コーディネーターによる具体的な伴走支援を通じて、中小企業のDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進が図られ、企業の競争力を高めるためのサポートが行われます。

また、顧客管理システム（CRM）を用いたデータプラットフォームの構築も予定されています。このシステムにより、企業情報や支援履歴が一元化され、データのマッチングや分析機能の提供が可能となります。このように情報の集約と分析を通じて、地域全体のビジネス活性化が期待されています。

取り組みの背景

西条市は四国で有数の工業集積地であり、多くの企業がものづくりに従事しています。しかし、最近の環境変化により、多くの企業がDXの必要性を感じつつも、資金や人材の不足から十分に取り組めていないという課題を抱えています。本事業では、西条産業情報支援センター（SICS）をハブとし、企業の競争力強化と地域経済の活性化に向けた支援体制を整えます。

地域経済の未来を切り開く

西条市の高橋敏明市長は、地域の企業が持続可能な成長を遂げるためには、DXの推進が不可欠であると強調しています。また、サイクスの秋山真一センター長は、得られたデータや成果を基に、企業間での情報共有と波及効果を図り、地域全体の経済成長を目指す意向を示しています。

セミナー情報

本事業の一環として、企業経営者向けのセミナーが9月24日に予定されています。このキックオフセミナーでは、デジタル活用の実例が共有され、参加者同士のネットワーキングも促進される予定です。興味のある方はぜひご参加ください。

私たちがデジタル化に取り組むことで、地域の未来がどのように変わっていくのか、期待が高まります。この取り組みが、地域内の企業や個人のデジタルリテラシーの向上と、経済全体の活性化を導くきっかけになることを楽しみにしています。