新しいセンサー技術
2024-10-09 12:46:19

環境発電向けの革命的DC/DCコンバーターが実現する新しいセンサー技術

旭化成エレクトロニクス株式会社は、極めて低消費電力と低電圧で駆動する昇圧DC/DCコンバーター「AP4470」を開発し、これが藤倉コンポジット株式会社の「バッテリーレス液体検知センサー」に採用されたことを発表しました。このセンサーは、電池を使用せずに動作する革新的な製品として注目されています。

AP4470は、わずか1μWの入力電力でも昇圧動作が可能で、電力を水滴などの周囲にある資源から得ることができます。この技術は、自立した電源を持つセンサーや通信機能の実現に寄与し、環境発電分野での利用が期待されています。

藤倉コンポジット社は、長年のセンシング技術の経験に基づき、様々な産業向けに高性能なセンサーを提供してきました。最新の「バッテリーレス液体検知センサー」は、外部電源を全く必要としないため、設置が容易で、配線や電源の設置が難しい場所でも活用できるのが特徴です。これにより、水道管の老朽化による漏水検知や河川の水位監視などの分野での適用が見込まれており、迅速かつ効率的な水害対策やインフラの維持管理に貢献します。

このAP4470をはじめとするエナジーハーベスティングICは、水や室内光、体温といった微細な環境エネルギーを収集し、電子デバイスの駆動を可能にします。部品数を減少させることで、IoTデバイスの小型化にも寄与し、より多様なアプリケーションの開発が進むでしょう。今後は無線通信を用いたビーコンやさまざまなセンサーでも、新たな機能の実現が期待されています。

特に、藤倉コンポジットは1923年の創業以来、複合材料技術を活用したさまざまな製品を開発し、自動車や医療、建設、電子機器など多岐にわたる分野で高い技術力を発揮してきました。その中で、環境や条件に左右されない信頼性の高いセンサー製品は国内外で高く評価されています。

このように、旭化成エレクトロニクスの最新技術と藤倉コンポジットのセンシング技術が組み合わさることで、環境発電を利用したさまざまな新しいソリューションの展開が期待されます。今後、技術の進化によりさらなる革新が生まれることを期待しましょう。また、AP4470のエナジーハーベスティング向けソリューションについては、専門サイトでデモンストレーションを見ることができます。ぜひご覧ください。


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会社情報

会社名
旭化成株式会社
住所
東京都千代田区有楽町1-1-2日比谷三井タワー
電話番号
03-6699-3000

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