Cato Cloudマネージドセキュリティサービスの概要
最近のデジタルトランスフォーメーション(DX)や新型コロナウイルスの影響により、リモートワークが急速に普及しました。これに伴い、業務環境も多様化し、企業はネットワーク利用とセキュリティ対策を一体的に解決するソリューションが求められています。KELグループが提供する「Cato Cloud」向けマネージドセキュリティサービスは、こうしたニーズに応える形で展開されることとなりました。
サービス提供の背景
KELは、2021年にCato Networksとのリセラー契約を結び、本サービスの提供を開始しました。企業にはSASE(Secure Access Service Edge)の専門知識を持つ人材が不足しているため、運用監視の体制を整えることが新たな課題となっています。KELグループは、顧客のDXを支援するために、多様なニーズに応じたサービス体制の整備を急いでいます。
Cato Cloudマネージドセキュリティサービスの特徴
この度新設されたマネージドセキュリティサービスは、2023年11月に資本業務提携を行った株式会社ブロードバンドセキュリティ(BBSec)と共に実現されました。BBSecは、世界的なセキュリティ監視センターであるG-SOC®を運営しており、KELとの連携によりCato CloudをSOCサービスの対象に拡大しました。
本サービスは、24時間365日の有人監視体制が特徴です。これにより、ネットワークセキュリティの監視とサポートが行われ、大切な情報資産を保護します。さらに、CSMC(Cyber Security Management Center)メンバーが定期的にSOCポータルをチェックし、質の高いサービスを提供します。
CSMCの役割
CSMCは、ネットワークセキュリティ分野に深い知識を有するエキスパートで構成された専門チームです。KELグループは、KTAM(KEL Technical Account Manager)を通じてお客様の技術的相談や運用管理を支援しており、CSMCはその運用サービスを強化していきます。
サービス実施の流れ
導入は、必要情報の収集、アラートモニタリングによる設定、サービスイン後の運用モニタリングと三つのステップで進められます。このことで、企業はセキュリティを強化しながら運用負担を軽減できるというメリットがあります。
今後の展開
今後、KELグループは新しいサービスの開発に力を入れ、IT環境の複雑化に対応する新たなソリューションを展開していく予定です。具体的には、継続的な脅威エクスポージャ管理を行うCTEM(Continuous Threat Exposure Management)を導入予定です。これにより、企業の情報資産や物理的資産におけるリスク評価のプロセスを体系化し、効果的な対策を講じていく予定です。
最後に
KELグループとBBSecは、共同で新たなセキュリティサービスの創造に取り組むことで、利便性だけでなく安全性も兼ね備えた社会の実現を目指します。DXに対応するためのセキュリティの必要性がますます高まる中、本サービスは企業の信頼性向上に寄与するものと期待されています。