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父親たちが育児に関わる重要性が高まる中、家庭内での役割分担について悩むパパたちが増えています。そんな中、NPO法人ファザーリング・ジャパンは、父の日の6月20日に子育てポータルサイト『パパしるべ』をオープンしました。このサイトは、育児に関する知識や情報を集約し、父親たちだけでなく、母親たちにも役立つ内容が盛り込まれています。

近年、男性育休に関する法改正が行われる一方、パタハラ（パタニティ・ハラスメント）という言葉が広まっています。実際、厚生労働省の調査では、4人に1人の男性が育児のための休暇を希望する際に、嫌がらせを受けた経験があると報告されています。パパたちが抱えるジレンマには、上司からは仕事を優先するようにとのプレッシャー、家庭のことはパートナーに任せておけ、という圧力などが含まれ、彼らの育児への参画を難しくする要因となっています。

特に、育児や家事に関する情報は、いまだにママ向けが圧倒的に多い現状です。そのため、父親向けの有益な情報を発信する場が必要とされていました。このような背景から、『パパしるべ』は、15年にわたる父親支援事業の実績を持つファザーリング・ジャパンによって立ち上げられました。

サイトでは、男性育休や育児に関する法律情報を解説する記事や、子育てに関する心理学、親の健康法などの情報が多数掲載されています。また、家事代行やベビーシッターなど、育児をサポートするサービスの情報も紹介されています。特に、自らも育児を担う父親たちのリアルな声をアンケートで集め、そのデータをもとに世の中のパパにとって有益な情報を発信することを目指しているのが特徴です。

『パパしるべ』の公式LINEアカウント「パパしるべ総研」では、登録したパパたちの声を集め、彼らの育児や家事に関する悩みをシェアしています。これによって、社会全体が父親育児に対する理解を深め、共感を醸成する活動を行っています。

さらに、すでに実施されたアンケート調査では、パパたちが直面する悩みや経験についてのリアルな意見が集まっており、こどもに対する接し方や学び方、育児へのアプローチなど幅広いテーマがカバーされています。これを通じて、新しい育児の価値観を探る手助けをしています。

サイトのロゴは、育児をするパパの道標を表現。開いた状態の地図とピンマークを組み合わせ、カタカナの「パ」の字を形作っています。それは、これから育児に取り組むパパたちへの力強いメッセージでもあります。このように、子育てを共に楽しみ、支え合う社会の実現を目指しています。

最後に、NPO法人ファザーリング・ジャパン自体も、2006年に設立された父親支援の先駆者。内閣総理大臣賞を受賞した実績を持ち、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やすことをミッションに活動しています。パパたちが育児を楽しみながら、家庭と仕事の両立を図れるようサポートしていく姿勢が求められています。今後の『パパしるべ』の活動にも期待が高まります。

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