災害時に対応できるパーティション「ALCARA」をご紹介します
富山県射水市に本社を置くアルミファクトリー株式会社は、今夏の東京ビッグサイトで開催される「自治体・公共Week 2025」に、同社初の自社開発製品である災害時対応型パーティション「ALCARA(アルカラ)」を出展します。この製品は、地震や洪水などの災害が頻発する中で、避難所の環境を改善し、必要なサポートを提供することを目指しています。
「ALCARA」の特徴
このパーティションは、日常生活においては仕切りやホワイトボード、テーブルとして使用可能です。さらに、非常事態では簡易ベッドとして組み立てられる1台4役のプロダクトです。工具を使わずに簡単に・迅速に組み立てが可能なため、多くのシチュエーションに対応できます。
最近では全国各地で自然災害が頻発しており、自治体や学校、公共施設では防災対策が急務となっています。そこで、さまざまな機関と連携し、避難所の環境をより快適にするために「ALCARA」の開発が進められてきたのです。
特に、富山大学や過去の災害で避難所となった学校などからのフィードバックをもとに、このパーティションは設計されました。長期にわたる避難生活は、体力的にも非常に負担がかかるため、少しでも快適に過ごしてもらえる環境を提供したいと考えられています。
地元自治体への寄贈
「ALCARA」はすでに富山県内の各市町に寄贈されており、現在も準備が進められています。特に危機管理局や富山市、氷見市、高岡市、黒部市、小矢部市、射水市など、多くのリーダーシップと協力して、地域の防災力を高めています。昨年の「自治体・公共Week 2024」での発表以降、多くの称賛を受けており、これからもさらなる改善が期待されています。
開発の背景と目的
アルミファクトリーは、1974年の創業以来、アルミ加工の技術を駆使して多くの産業に貢献してきた企業です。この背景をもとに、社会的な課題に寄り添った新たな製品を開発することが求められていました。
最近の自然災害は加速する一方で、物資が被災地に届くまでに時間がかかることも多いため、避難所における生活の質向上が急務です。トンネルや地下施設での長期避難を余儀なくされる際、不安を感じている人々は多く、特に高齢者や体の不自由な方などはその影響を強く受けます。ここで「ALCARA」が重要な役割を果たすのです。
「ALCARA」の受賞歴
また、「ALCARA」は2025年4月22日に行われる「ジャパン・レジリエンス・アワード2025」において、優秀賞を受賞することが決まりました。内閣府が推進する国土強靭化に寄与する取り組みとして評価され、広く認知されています。この他にも、フェーズフリー協会による認証を取得し、商品やサービスが日常と非常時の双方で価値を持つことを証明しています。
今後の展望
「ALCARA」は限られたスペースでも使えるため、多様なニーズに応える製品としても注目されています。今後も、自治体や学校での導入が進むことが期待されており、全国的に「ALCARA」の存在が広がることでしょう。特に、災害時にこそ真価を発揮するこの製品の開発は、地域の防災意識を高めていく一環とも言えるでしょう。
ぜひ、2025年の「自治体・公共Week 2025」では「ALCARA」を実際に体感してみてください。製品の情報や展示については、公式サイトやSNSもぜひご覧ください。