360度評価の新たな視点:IGSの人的資本白書に迫る
Institution for a Global Society株式会社(IGS)は、2026年6月23日に『GROW360+人的資本白書 2025年度版』を発行します。この白書は、29社から集めた7,418名のデータに基づき、360度評価における重要な調査結果を明らかにします。先行公開されたデータによると、評価者の約44%が「採点の偏り」を抱えており、これは今後の人事戦略に大きな影響を与える示唆を含んでいます。
採点の偏りとは?
今回の発表によると、12,346名の評価者の中で、甘い評価をする人は約23%、厳しい評価をする人は約21%に上ります。これによって、約44%の評価者が平均値から大きく外れた採点傾向を持っていることが明らかになりました。これは、学校のテストにおける「甘い教師や厳しい教師」という現象と類似しており、評価の質に疑問が生じます。
どのような関係性の中で評価されたかが、スコアに大きく影響を及ぼす可能性があるのです。このような偏りは、補正のない状態では、実際の能力や成果を正しく反映しないため、大きな問題といえます。
IGSの取り組み
IGSは特許取得済みの評価バイアス補正技術を利用することで、データの一貫性を保ちつつ、評価の不公平性を際立たせています。この技術により、個人の本来の評価位置に近づける補正が行われ、今後の人事評価の信頼性向上に努めています。
さらに、IGSはこの白書を通じて進化したデータで、従来の経験則に頼りがちな人事の意思決定をより科学的に裏付けることを目指すのです。
人事への影響
人事部門の多くは、評価に対する不安から、経験や感覚に基づいて意思決定を行っています。しかし、2023年から義務化された人的資本情報開示により、企業は能力データの質を問われるようになりました。自身の評価システムがどれだけ客観的かを理解することが、今後の人事戦略で重要な要素となるでしょう。
白書が問いかける5つの問い
本白書では、以下のような5つの重要な問いについて掘り下げます:
1. 管理職と一般社員の間で、本当に差のある力はどこか?
2. 社員の自己認識は誰が見ても正確か?
3. 360度評価が測っているのはその人の能力か、それとも評価した人か?
4. 人材の成長にはどんなパターンがあるのか?
5. 管理職候補リストは真にデータに基づいているのか?
これらの問いに対する答えは、『GROW360+』の白書で具体的に示される予定です。
事前登録のご案内
この白書は2026年6月23日の発行が予定されています。事前登録を行うと、発行当日にダウンロードURLを受け取ることができますので、ぜひ登録をお勧めします。登録フォームは
こちらから。
GROW360+の概要
IGSの『GROW360+』は、個々の気質やコンピテンシー、スキルを評価するためのプラットフォームです。2016年から利用され、成長を促進するためのデータを提供してきました。
このように、IGSが提供する人的資本白書は、今後の人事評価の風向きを大きく変える可能性を秘めており、企業が成長するための新たな指標となるかもしれません。