「そばにいるよ」- フクハラサナエの愛にあふれた実話絵本
沖縄の小さな出版社「絵本スタジオ アコークロー」から、保護犬モワと漫画家のさんちゃんの心温まる実話絵本「そばにいるよ」が11月下旬に全国書店とオンラインショップで発売されます。この絵本は、沖縄在住のイラストレーター、ふくはらさなえさんの愛犬モワとの16年間の体験を元に描かれています。動物を愛する全ての人々に贈りたくなる作品です。
物語は、動物を飼ったことのない漫画家さんちゃんと、誰かによって捨てられた子犬との出会いから始まります。澄んだ瞳で見つめるその子犬に、さんちゃんは「モワ」と名付け、共に生活していくことを決めました。最初は、しつけや散歩、食事やシャンプーなど大変なことが続きますが、周囲の人々の支えを受けながら成長していきます。
「ずっと、ずっと一緒にいようね」という心の絆が育まれる中、モワは年を重ね、やがてしんどさを持つようになっていきます。ある日、元気がないモワを病院に連れていくと、重大な病気が発見されるという試練が待っていました。「モワがいなくなったらどうしよう……。」その思いが何を意味するのか、物語は深い感動を呼び起こします。
この絵本を通して、ふくはらさなえさんは、読者に「今を生きること」の意味や、動物と共に過ごすことの大切さをさりげなく伝えています。また、沖縄でも深刻な問題となっている野良犬の殺処分問題を考えるきっかけにもなることでしょう。
「そばにいるよ」は、ペットを飼う方々や、ペットロスに苦しむ人々に向けて、心に優しい寄り添いを提供します。出版社名の「アコークロー」は沖縄の言葉で「たそがれどき」を意味し、温かな心を持った絵本づくりを目指しています。
作品詳細
- - タイトル: そばにいるよ
- - 作: ふくはらさなえ
- - 出版社: 絵本スタジオ アコークロー
- - ISBN: 978-4-908788-05-5
- - 価格: 1200円
作者について
ふくはらさなえは沖縄県出身の漫画家・イラストレーターです。彼女は漫画制作会社での経験を経て、2017年からは琉球新報にて4コマ漫画の連載を担当し、2020年から絵本作家活動も開始しました。彼女の作品には、日常の小さな幸せが描かれています。
この絵本は、ただの物語ではなく、心に深い感動をもたらすものです。愛情が人と動物の間に築く絆を体感し、心が温まるひとときを楽しんでみてください。
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