竹本油脂がアフリカの農業支援でグリーン購入大賞を受賞
竹本油脂株式会社は、1725年に創業以来、環境負荷を低減する取り組みを続けてきました。その成果が評価され、2024年に行われる第25回グリーン購入大賞の農林水産特別部門で「大賞」を受賞しました。この大賞は、企業が環境や社会に配慮した取り組みを行うことを促進する重要な賞です。
受賞の背景
2021年から、竹本油脂はごまの主要生産地であるアフリカに取り組みを強化してきました。具体的には、12基の井戸の設置や農家への営農指導、さらには医療面での支援を行ってきました。これらの活動の一環として、タンザニアでは3基の井戸を掘削し、地域住民の生活用水へのアクセスを改善しました。また、農業技術の指導を通じて、農家の収入向上にも寄与しています。
さらに、マラウイでは9基の井戸を掘削し、今後約3000の農家で構成される農業協同組合の組織化を予定しています。竹本油脂の支援を受けるこれらの農家は、収穫量の増加を実感しており、自立した農業経営が期待されています。また、地域の医療機関への機器提供や救急車の支援も行っています。
受賞者の評価
グリーン購入大賞の審査委員会は、「持続可能で安定したゴマ調達を目指し、地域文化やニーズに密着した支援活動が評価された」とコメントしています。生産農家とのコミュニケーションの重要性を強調する中、竹本油脂の取り組みが地域に根付いている点が評価のポイントです。
竹本油脂の未来へのビジョン
竹本油脂は、2025年に創業300周年を迎えるにあたり、次の100年に向けた持続可能なビジョンを掲げています。商社や原料原産国との連携を強化し、ごま農家の自立支援と事業の持続可能性向上に努めていく計画です。すでに行っているアフリカでの様々な支援活動は、企業の社会的責任の体現としても捉えられています。
グリーン購入大賞について
グリーン購入大賞は、環境や社会に配慮した製品やサービスの購入を促進するために設立された制度です。今回の受賞は、持続可能な農林水産業の実現に向けた取り組みに対する評価でもあります。竹本油脂の活動は、環境意識の高まる現代において、他の企業にとってもよい手本となることでしょう。
表彰式の詳細
2024年の表彰式は、12月12日にコングレスクエア日本橋で開催されます。受賞企業やメディア関係者が集まり、竹本油脂の取り組みを称える場となる予定です。この機会に、持続可能な社会に向けてのさらなる発展が期待されます。
まとめ
竹本油脂株式会社のアフリカでの支援活動は、環境や地域社会に対する配慮を中心に展開されており、持続可能な農業の実現に向けた重要な一歩となっています。これからも、このような事例が増えることを期待し、企業の社会貢献活動に注目が集まるでしょう。