2025年からスタートするABB FIAフォーミュラE世界選手権に向けて、世界的SNSクリエイターMrBeastが創設したスナックブランド「Feastables」が公式スナックパートナーに就任することが発表されました。この画期的なコラボレーションは、デジタルネイティブ世代にアピールする新たなブランド戦略の一環であり、両者の強みを活かしながら、魅力的なコンテンツや体験を提供していくことを目指しています。
MrBeastことジミー・ドナルドソンが設立したFeastablesは、エシカルな原材料の調達にこだわり、持続可能な製品の提供を行っています。このブランドがフォーミュラEの公式パートナーになることで、サーキットとスナックのコラボレーションが実現し、ファン層が育成されていくことが期待されています。特に、若年層やデジタルネイティブ向けの強力なブランド体験を生み出すことに重きを置いています。
このパートナーシップでは、製品のサンプリングや会場でのプロモーション活動など多岐にわたる施策が含まれています。これにより、ファンとの接点を作り出し、新たな体験を提供することが目指されています。また、共通のビジョンであるサステナビリティへの取り組みが大きな魅力になっています。フォーミュラEは、持続可能なモータースポーツを実現するために国際基準であるISO 20121を取得・維持しており、Feastablesもエシカルな商品開発に心血を注いでいます。
2025年のハンコック・ベルリンE-Prixから、本格的なオペレーションが始まります。このコラボレーションのきっかけは、MrBeastがフォーミュラEの最新鋭の電動レーシングカーGEN3 Evolを運転したイベントにさかのぼります。瞬間的な加速力に圧倒され、彼が運転するわずか2周目で車両がクラッシュするというハプニングが起きましたが、この出来事はSNS上で急速に拡散され、フォーミュラEの大きな話題となりました。
さらに、MrBeastは自身のYouTubeチャンネルで新たなクリエイター主導型コンテンツを制作しており、これもこのコラボレーションの成功要因と成り得るでしょう。例えば、彼が制作した動画『ネイマールに勝てば50万ドル!』は、1億4000万回以上の再生数を記録し、若年層からの支持を得ています。これに加え、最新作『世界最速のクルマ vs チーター!』は、動物保護活動に取り組む内容を盛り込み、社会的なメッセージをも考慮したエンターテインメントとしての幅を広げています。
フォーミュラEのマーケティング担当者は、MrBeastとの共同で親しみやすく、斬新な体験を提供することを楽しみにしています。エンタメとモータースポーツが交錯することで生まれる新しい文化が、次世代ファンとの接点を深め、持続可能な未来を築く架け橋になることが期待されます。このパートナーシップにより、若者たちにモータースポーツの魅力を再発見させる新たな潮流が生まれるでしょう。