業界初のネットワークUPSボード「Advanced NW Board」の登場
株式会社ユタカ電機製作所(東京・品川区)が、業界初となるネットワーク対応UPSソリューションボード「Advanced NW Board」を発表しました。この新製品は、UPS監視ソフトウェアを介さずに、最大64台のコンピュータを安全にシャットダウンすることができる、画期的な技術を持っています。
高度な管理機能
この「Advanced NW Board」は、従来のUPS監視ソフトウェアを不要とし、UPS自体に管理機能を持たせることで、効率的な電源管理を可能にします。具体的には、スクリプト設定によってUPSの自動起動や自動終了が可能となり、その柔軟性と利便性は特筆に値します。また、SSHv2に対応し、セキュリティも万全です。
搭載するCPUはMips系の400MHzで、従来製品であるSNMP WEB BOARDに比べて、スクリプト数が16から64に増加しました。その結果、パフォーマンスは15倍に向上し、ストレスのない作動が実現しました。
簡易化と効率化
これまで、サーバの設定作業にはUPS監視ソフトウェアのインストールが必要でしたが「Advanced NW Board」を導入することで、Webブラウザを介したGUIベースでの設定が可能になり、作業を大幅に簡略化します。これにより、1Uサーバやブレードサーバの設定もスムーズに行えるようになりました。さらに、通信機器への遠隔電源管理が可能となり、ハブやルーターの電源切断や再投入も手軽に行えるようになりました。
安定した運用と異常時の対応
バックアップ対象のコンピュータがダウンしている場合やUPSが停止している状況でも、ボード自体は常に機能を果たします。異常が生じた際には、イベントを発生させ、自動的にメールで通知する仕組みを備えているため、運用の安定性が確保できます。
製品仕様と価格
「Advanced NW Board」のハードウェア仕様は以下の通りです:
- - CPU: Mips系 400MHz
- - インターフェイス: Ethernet (100BASE-TX/10BASE-T)、USBポート
- - サイズ: 100mm x 25mm x 110mm
- - 重量: 約75g
- - 動作温度: 0~55℃
対応OSについても、TELNETやSSHv1、SSHv2が使用できるOSであれば問題なく動作します。また、対応するUPSシリーズは、Hyper FシリーズやHyper-Sシリーズ、Hyper Proシリーズがあります。
販売価格は68,040円(税込)、初年度は3,000枚の販売を予定しています。
まとめ
「Advanced NW Board」は、高性能なネットワークUPSソリューションを提供することで、企業の電源管理を根本から変えるポテンシャルを秘めています。自律的で安全な電源管理機能により、業界での競争力をさらに強化し、今後の普及が期待されます。
詳細な製品についてのお問い合わせは、株式会社ユタカ電機製作所国内営業部までお気軽にどうぞ。
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