IHIと積木製作が共同開発！VRによる安全教育コンテンツ提供開始

VRの進化により変わる安全教育の風景

昨今、テクノロジーの進化に伴い、安全教育の手法も大きく変わりつつあります。特に、VR（仮想現実）技術を用いた安全教育は、より多くの現場での導入が進んでおり、その効果も注目を集めています。株式会社IHIと株式会社積木製作は、2019年からのパートナーシップを通じて、安全体感VRトレーニングの開発を進めてきました。この度、新たに‘‘汎用旋盤作業中の挟まれ・巻き込まれ災害’’というVRコンテンツを発表しました。

具体的な取り組み内容

新しいコンテンツは、製造業における汎用旋盤作業中の事故に特化し、実際に起こり得る危険をリアルに体感できるように設計されています。受講者はVRゴーグルを装着し、仮想空間内で旋盤作業を行うことで、潜在的な危険を事前に理解することができます。
このトレーニングにおいては、参加者が作業における誤った行動やに対し、即座にフィードバックが得られるため、より直感的に危険を認識しやすくなります。

高いリアリティを追求

今回のコンテンツでは、体感デバイス「UNAGI」を使用し、実際の事故時の痛みをシミュレーションすることが可能です。このデバイスは、利用者に強い没入感を与えることで、より一層リアルに危険を体感させることを目的としています。参加者は、ただ知識を学ぶだけでなく、臨場感を持って危険を認識することができます。

IHIと積木製作の連携

IHIは、積木製作との強い提携を通じて、自社やグループ企業でのVR安全教育を積極的に取り入れています。過去には「Vプーリー点検中の挟まれ事故体験」を共同開発し、現場からは「こんなにリアルに恐怖を感じたことはない」といった高評価を得ています。安全教育のデジタル化を推進する中で、両社は更なる進歩を目指しています。

今後の展望

積木製作は、今後も約700社を超える企業からのフィードバックを基に、VR技術を活用したさらなる安全教育コンテンツの開発を進めていく予定です。製造業だけでなく、様々な業種に広がる可能性を抱え、企業の安全意識向上へ寄与することを目指しています。
また、VR安全教育は今後の企業安全施策の重要な要素となることが予想され、特にリスクの高い業種においては、ますますその存在感を増していくでしょう。労働災害を防ぐために、企業がこの技術をどのように活用していくかが、今後の課題となります。