愛知県のセイワホールディングスが新たな事業承継を実施
愛知県名古屋市を拠点とする株式会社セイワホールディングスは、2024年11月29日に半導体製造装置部品や工作機械部品を手掛ける冨士鍍金工業所の全株式を取得し、事業承継を行ったことを発表しました。
事業承継の背景
セイワホールディングスは、2021年に設立され、「中小企業の事業承継を通じて、優れた技術を持つ企業の存続を図る」ことを理念としています。近年、中小企業は後継者不足やリソースの不足に悩まされ、多くの企業が廃業の危機に直面しています。特に中小企業庁の報告によれば、2025年には127万社が廃業の危機にあるとされています。このような社会背景の中で、セイワホールディングスは中小企業を支援するために、積極的に事業承継を進めています。
冨士鍍金工業所の特長
株式会社冨士鍍金工業所は1955年に設立され、電気亜鉛めっきや無電解ニッケル、ニッケルクロムなどのめっき加工において豊富な実績を持つ企業です。これまで培った技術力は高く、顧客からの信頼も厚く、長年にわたり日本の製造業を支えてきました。セイワホールディングスは、このような優れた企業を受け継ぐことで、さらなる成長を目指しています。
今回の事業承継を通じて、セイワホールディングスは、冨士鍍金工業所の技術力を最大限に活用する計画であり、同グループ内の東栄コーティング株式会社との連携を図りながらシナジー効果を創出し、顧客へのサービス提供を一層強化していく方針です。
社会的意義と今後の展開
社長の野見山勇大氏は「中小企業は日本経済の根幹であり、その存続が重要です。我々はこれからも中小企業が引き継がれる手助けをし、技術の継承を行うことで、地域経済に貢献していきたい」と述べています。
セイワホールディングスは、今後も中小企業の事業承継を進め、優れた技術を持つ企業が消失することを防ぎ、雇用機会の創出に努めていく考えです。これにより、企業が抱える多くの問題解決に寄与し、持続可能な地域経済を支えていく活動を続けてもらいたいと思います。
会社概要
この事業承継によって、セイワホールディングスが描く中小企業の新しい未来への期待が一層高まります。