青崎有吾の最新作『地雷グリコ』が、2023年11月27日に株式会社KADOKAWAから刊行され、主要なミステリランキングで全て第1位を獲得しました。この快挙は、青崎有吾が「第37回山本周五郎賞」を受賞したことを含む8つの賞を得るという、かつてない成功を収めたことを示しています。具体的には、以下のランキングでの認定が行われました。
- - 「ミステリが読みたい! 2025年版」(ハヤカワミステリマガジン2025年1月号)国内篇第1位
- - 『このミステリーがすごい! 2025年版』(宝島社)国内編第1位
- - 「週刊文春ミステリーベスト10」(週刊文春2024年12月12日号)国内部門第1位
- - 『2025本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング第1位
青崎有吾は、自著が評価されることに一種の戸惑いを感じている様子で、「成果は嬉しいが、傲慢になってはいけない」という思いを語っています。また、彼は2024年の5月に発表された文学賞の中で、山本周五郎賞や日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞などの三冠を達成したことが話題となり、直木賞の候補にも選出され、更なる注目が集まる結果になっています。この連続受賞は、歴史上初の快挙として、多くの読者の関心を引いています。
『地雷グリコ』は、若い女子高校生・射守矢真兎(いもりや・まと)が、日々の生活の中で独特な勝負に巻き込まれ、頭脳を駆使していく様子を描いた作品です。彼女は、階段を上る際の罠を読み取ったり、神経衰弱ゲームに挑戦しながら次々と強敵を打ち破っていきます。その勝負には、様々な心理戦や戦略が織り交ぜられ、読者を引き込むストーリーが展開されます。
本作は全5篇から構成され、青崎有吾の独自の視点と緻密な描写が魅力です。読者からは、この頭脳バトルの面白さや、キャラクターの魅力に高い評価が寄せられています。特に、年末年始に読むべき一冊として、まだ未読の方々に強くお勧めされる作品です。
書籍の詳細は以下の通りです:
- - 作品名: 地雷グリコ
- - 著者名: 青崎有吾
- - 発売日: 2023年11月27日
- - 定価: 1,925円(本体1,750円+税)
- - 頁数: 352ページ
- - 体裁: 四六判並製単行本
- - 装丁: 川名 潤
- - ISBN: 9784041111659
青崎有吾は1991年に神奈川県で生まれ、明治大学を卒業後、2012年に『体育館の殺人』でデビューしました。以降、数多くのミステリ小説を手がけ、数々の賞にノミネートされ、受賞歴も豊富です。彼の作品は、複雑なストーリー展開やキャラクター造形が支持され、ミステリファンの間で根強い人気を誇っています。
『地雷グリコ』が注目を集める中で、彼の次回作にも期待が高まります。そして、青崎有吾自身も新たな挑戦に向けて、一層の努力を重ねていくことでしょう。