高齢者を支える「TQタブレット」―使われない端末を新たな価値に変える取り組み

高齢者を支える「TQタブレット」と新たな買取サービス

日本の高齢化社会において、離れた家族とのコミュニケーションはますます重要になっています。特に、スマートフォンやタブレットといったデジタル端末は、若い世代に比べて高齢者にとっては使いこなすのが難しいことが多く、結果的に使われないまま「たんす」に眠ることになってしまいます。これに対処するため、TQコネクト株式会社と株式会社Belongが手を結び、家庭内で使用されないこれらのデバイスを買い取る新しいサービスを発表しました。

TQコネクトとBelongの連携

TQコネクトは、高齢者が簡単に使える「TQタブレット」を提供しており、操作が不要でスムーズに家族とつながれる仕組みを整えています。特に重要なのは、2025年6月20日から開始される買取サービスです。このサービスでは、家庭で眠っているスマートフォンやタブレットを「にこスマ買取」にて買い取るもので、買取金額は「TQタブレット」の購入資金や利用料に充てることができるのです。

デジタルデバイド解消への貢献

これにより、使われていない端末が価値を失わず、逆に新しい価値を生み出すことが可能になります。高齢者でも簡単に使える「TQタブレット」は、例えば介護施設にいる方々や自宅でケアを受けている方々が、家族との連絡に使用するために設計されています。家族がタブレットに着信をすると、10秒で自動的にテレビ電話が開始され、高齢者が複雑な操作をする必要がありません。これにより、自分でデバイスを使うことが難しい人でも、安心して家族とのコミュニケーションを楽しむことができるのです。

高齢者からのポジティブな反響

実際、TQタブレットは利用者から非常に好評で、毎月平均4.5時間もの時間が家族との連絡に使用されています。長い間デジタル端末を使うのを諦めていた高齢者からは「これなら使える」との声が寄せられ、その実用性が証明されています。TQコネクトとBelongの新たな取り組みは、このように離れて暮らすシニア世代とその家族のコミュニケーションを後押しするものです。

環境への配慮とSDGsの目標達成

さらに、今回のサービスはSDGs（持続可能な開発目標）にも貢献するものです。「人や国の不平等をなくそう」「つくる責任つかう責任」といった目標に呼応し、使われなくなったデジタル端末を取りまとめ、再利用を促進します。デジタルデバイドの解消と同時に、資源の循環も進めていくことが今後の大きな目標です。

これからの展望

「TQタブレット」を利用したこの買取サービスを通じて、TQコネクトとBelongは高齢者が安心してデジタル技術を利用できる環境を整えるだけでなく、家庭の中でのコミュニケーションがさらに促進されることを目指しています。使われなくなった端末に新たな価値を見出し、高齢者から若年層までがつながる架け橋となる意義深い取り組みです。これからもお客様のニーズに合わせたサービス強化を図り、多くの人々に愛される存在を目指して努力していく所存です。