祝100歳!影絵作家・藤城清治さんの魅力に迫る決定版、別冊暮しの手帖『100歳おめでとう 影絵作家 藤城清治』刊行!
暮しの手帖社は、2024年11月12日に、影絵作家・藤城清治さんの百寿を記念した別冊暮しの手帖『100歳おめでとう 影絵作家 藤城清治』を発売しました。
本書は、藤城さんの100年の歩みを振り返る「藤城清治クロニクル」や、創作の舞台裏を垣間見れるアトリエ訪問など、藤城さんの魅力あふれる内容となっています。
藤城清治さんの世界に触れる
本書では、藤城さんの代表作である影絵7作品を、光と影の美術館として紹介しています。繊細な色調と、カミソリで切り抜いた躍動感のある線、そして大胆な構図によって、幻想的な作品世界が表現されています。
藤城清治×芦田愛菜 スペシャル対談
100歳の藤城さんと、俳優の芦田愛菜さんによるスペシャル対談も収録されています。世代も、活動の場も異なる二人ですが、表現者で大の猫好きという共通点があります。戦中に慶應義塾大学へ通った藤城さんの学生時代を振り返りながら、表現するよろこびと、生きるよろこびについて語り合っています。
藤城清治と『暮しの手帖』
藤城さんと『暮しの手帖』の深い関係も、本書の見どころの一つです。敗戦後、焼け野原となった東京で、影絵の創作を思いついた藤城さん。その才能にいち早く目を留めたのが、『暮しの手帖』初代編集長の花森安治でした。藤城さんの作品は、『暮しの手帖』創刊から長きにわたり誌面を彩り、ロングセラーとなる数々の影絵絵本が生まれました。本書では、当時の貴重な資料とともに、その歴史が紹介されています。
著名人からの温かいメッセージ
黒柳徹子さんや森田一義(タモリ)さんなど、著名人から藤城さんへの温かいお祝いメッセージも掲載されています。
MISIAさんインタビュー
藤城さんと24年もの長きにわたり親交を深めてきた歌手、MISIAさんへのインタビューも収録されています。MISIAさんは、幼少の頃から藤城さんの絵本に親しんでおり、藤城さんとの共通の想いについて語っています。
幻の影絵絵本『ぶどう酒びんのふしぎな旅』復刻収録
本書には、藤城さんの最初の絵本である『ぶどう酒びんのふしぎな旅』のモノクロ版が復刻収録されています。今では入手困難となっている幻の絵本を、綴じ込み付録として楽しむことができます。
デジタル特典
デジタル特典として、声優の津田健次郎さんによる『ぶどう酒びんのふしぎな旅』の朗読音声も収録されています。
その他
本書には、影絵「ラビのサンタクロース」をモチーフにした刺しゅうかざりや、ステンシルクッキーの手づくりを楽しむ記事なども掲載されています。世代を超えて楽しめる一冊となっています。
藤城清治さんについて
藤城清治さんは、1924年東京生まれの影絵作家です。慶應義塾大学在学中から人形劇の活動を始め、卒業後、ジュヌ・パントル(後の木馬座)を結成しました。『暮しの手帖』初代編集長・花森安治との出会いから影絵のお話作りに取り組むようになり、花森安治没後8年にわたって『暮しの手帖』の表紙画を描きました。
旺盛な創作活動で、国内外でいくつもの展覧会を開催し、2013年には栃木県那須高原に藤城清治美術館をオープンしました。現在、近くで新美術館の建設を進めています。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、日本児童文芸家協会児童文化特別功労賞等を受賞しています。