楽しむ防災学習!新たなカードバトルゲームの登場
防災対策を学ぶことが重要な時代に、能美防災株式会社が新しい防災教育教材を発表しました。『災害ビースト・バトルアタック』という名のこの本格カードバトルゲームは、小学校高学年以上の子どもたちを対象に設計されています。このゲームは、災害の危険をゲームの敵“ビースト”で表現することで、楽しみながら学べる仕組みとなっています。
現場のニーズに応える教材
近年、学校では防災教育の重要性が高まっていますが、教師たちの間には様々な課題が存在します。「防災の授業が限られている」、「専門知識が不足している」、「教材準備に時間をかけられない」といった切実な声が多く聞かれます。これを受けて、能美防災とボードゲームの専門メーカー・株式会社ピチカートデザインが協力し、実用的でありながら楽しめる教材の開発に着手しました。
教員の信頼を得るアンケート結果
全国の教育現場で実施された150人の教員を対象にしたアンケートでは、過半数がこのゲームの導入に前向きであることが明らかになりました。「ぜひ導入したい」との回答は21.9%、「導入を検討したい」という意見は53.5%に達し、合計で75%以上の教師が関心を示しています。多くの教員が「子どもたちが夢中になれる教材が必要だ」と感じていることが反映されているのです。
ゲームの魅力
災害をビーストに変身させる
ゲームは、火災を「かさいドラゴン」、地震を「じしんゴーレム」などとしてビジュアライズしています。これにより、子どもたちは馴染みがありながらも魅力的な形で災害に立ち向かうことができ、学びのモチベーションが高まります。また、子どもたちは仲間と協力する中で自分たちで考える力を育むことができます。
短時間でのプレイと学びの質
ゲームのプレイ時間は約15分と短く、学校の授業や放課後のアクティビティにも組み込みやすいです。授業の一部として簡単に実施でき、子どもたちが繰り返し学ぶことによって、気づきや新たな学びが得られる設計がされています。
協力型プレイで対話の促進
このゲームのもう一つの特長は、プレイヤー同士の対話効果です。実際の災害時と同じように助け合いながらゲームを進めることで、学年や立場を超えたコミュニケーションが生まれ、互いに協力する楽しさを体験することができます。これによって、より深い理解も得られます。
クラウドファンディングの実施
さらに、このプロジェクトはクラウドファンディングを通じて一般販売を行うことになっています。プラットフォームはCAMPFIREで、実施期間は2025年7月1日から8月31日までの2か月間です。リターンとしては、カードゲームのセットが2,980円(税込、送料込)などが用意されています。
まとめ
『災害ビースト・バトルアタック』は、楽しみながら防災の重要性を学び、実践的なスキルを身につけることができる画期的な教材です。子どもたちが夢中になれるだけでなく、教師にとっても使いやすい設計となっています。この新しい防災教育の一歩を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。