尾道移住を促進するメディア「ANCHER」の誕生
株式会社世界新聞が新たに運営するウェブメディア「ANCHER/アンカー」が、広島県尾道市にてオープンしました。このメディアは、地方移住を希望する人たちに向けて、尾道の魅力や地域企業の情報を発信することを目的としています。
ANCHER誕生の背景
代表の松崎敦史氏が尾道に移住した際、彼はこの地方が移住者に非常に人気であることを肌で感じました。コロナ後、地方への移住が加速する中、尾道は特に注目を集めています。このような状況の中で、尾道の企業や経営者と関わる中で、地域での求人の課題も耳にしました。「素晴らしい企業や経営者が多数いる尾道の情報が広まらないのはもったいない」と考えた松崎氏は、UIJターン者と地元企業をつなぐメディア「ANCHER」を立ち上げる決意を固めました。
ANCHERの名称の由来
「ANCHER」の名前は、尾道を目指す人々と地域との橋渡しをする「錨」のような存在でありたいという思いから名付けられました。歴史的には、かつて尾道に寄港した北前船からインスピレーションを受けています。
ANCHERの特徴
このメディアの主な特徴は、以下の三つです。まず、尾道への移住者に関するインタビューを掲載し、彼らのバックグラウンドや体験を共有することです。オープン時には異なるバックグラウンドを持った3名のインタビューが公開されており、各々が尾道での生活について語っています。
次に、備後地域の企業の特集を組むことで、UIJターン者と地元企業のマッチングを図ります。初回の特集では、有名ブランドの縫製を行っている株式会社R&Dファクトリーを取り上げました。
株式会社世界新聞の概要
株式会社世界新聞は、尾道市を拠点にウェブマーケティングの支援やホームページ制作を行っています。2015年には「世界新聞」という旅行に関するウェブメディアを立ち上げ、その後は本格的なウェブマーケティング事業も展開しています。
尾道移転のきっかけ
尾道への移転は、松崎氏が11年前に世界一周旅行中に出会った日本人旅人との交流から始まりました。その友人が尾道に移住していたことが、松崎氏に尾道への興味を抱かせました。そして2021年、彼は家族と共に尾道に移住し、地域密着型の事業運営を開始しました。
今後の展望
今後、田舎で「のんびり暮らす」という一般的なイメージではなく、地方の可能性に期待して移住を希望する人が増えると考えています。松崎氏自身も東京での競争からの退避ではなく、好きな街で自分たちを必要としてくれる人々のために働く意義を見出しました。彼は、ANCHERがすべての移住者の挑戦を支援するメディアへと成長することを目指しています。
目標としては、ウェブマーケティングやSNSを駆使し、また地元クリエイターとの連携を図り、3年以内に月3万人の訪問者を目指します。また、メディアから派生した移住イベントやオンラインコミュニティの設立を通じて、尾道移住の中核となることを目指しています。
詳しくは、
ANCHER公式サイトをご覧ください。