H2Corporation、3.1億円のプレシリーズA資金調達を実施
株式会社H2Corporationが、Spiral Capitalとジャフコ グループをリード投資家として3.1億円のプレシリーズA資金調達を完了しました。これにより、同社の累計調達額は4.11億円に達し、新たな成長ステージに突入します。この資金調達は、建設業務の効率化を目指すその先進的なAI積算システム「AI積算」の拡張に向けた重要な一歩となります。
事業の概要
H2Corporationは、ヒューマン・セントリックなアプローチでAIやソフトウェア技術を活用し、建設業界における業務の革新を図っています。提供するSaaS型ソフトウェア「KISO」に始まり、現場の原価や予算状況を可視化することで、業界内のデジタル化を推進しています。特に注目すべきは、AI技術を駆使した「AI積算」で、これにより従来手作業で行っていた積算業務を自動化することが可能になりました。
「AI積算」の導入により、利用者は最大90%もの資材拾い業務を削減し、業務のミスを減少させることに成功しています。特に、2023年にリリースされた空調設備の自動拾い機能は、大手サブコンや工務店から非常に好評を得ており、さらなる需要が見込まれています。
充実したプランと事業拡大の展望
今回の資金調達により、H2Corporationは以下のような事業展開を計画しています。
- - AI積算の対応範囲の拡充
- - 専門の技術者や導入支援チームの強化
- - KISOの管理機能を強化し、元請け・下請け業者間での機能連携を図る
- - 生成AI技術を活用した新機能の導入
これにより、同社は建設業務のデジタル化を進めるとともに、持続可能なコスト最適化を実現し、日本のインフラ整備や都市開発に寄与していく方針です。
出資者たちの信頼
今回の資金調達には、Spiral Capitalやジャフコ グループなど多くの名だたる投資家が参加しており、それぞれがH2Corporationの未来を強く信じています。
Spiral Capitalの千葉貴史は、H2の技術が建設業の生産性を10倍向上させると予測し、CEOの川嶋啓嗣の経験と知見を評価しています。ジャフコの藤井淳史も、AI積算が国際的な展開においても強みになるとコメントしています。このように、多くの出資者がH2の成長を期待し、サポートを誓っています。
会社情報
株式会社H2Corporationは、2020年に設立され、東京都渋谷区を拠点としています。代表取締役の川嶋氏は、米国での経営経験を持ち、その視点を生かして事業を展開しています。また、現在27名のスタッフが在籍し、さらなる成長を目指して新たな人材の募集も行っています。詳しくは公式サイトをご覧ください。
このように、建設業界のデジタル改革を先導するH2Corporationの今後の展開は、業界だけでなく社会全体に大きな影響をもたらすことでしょう。