帯状疱疹の脅威とその初期症状
残暑が続くこの時期、多くの人が体調を崩しやすい季節です。その中でも特に注意が必要なのが「帯状疱疹」です。本記事では、帯状疱疹の初期症状やその恐ろしい後遺症について専門医の見解を交えながらご紹介します。
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、身体の神経に沿って痛みを伴う発疹や水ぶくれが帯状に現れる病気です。この病気は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。実は、この病気にかかるリスクは非常に高く、80歳までに約3人に1人が経験するとされています。「そんなに身近な病気なの?」と思われる方も多いでしょう。しかし、水疱ができるその前に、さまざまな初期症状が現れます。
帯状疱疹の原因
帯状疱疹の根本的な原因は、水痘と同じウイルスです。子供の頃に水痘にかかった後、このウイルスは体内に潜伏し続けます。そして、ストレスや疲労、免疫が低下したときに、再度活性化して帯状疱疹を引き起こします。
初期症状と見分け方
帯状疱疹の初期症状には、以下のようなものがあります。
- - 痛みやかゆみ:特定の神経に沿った痛みが先行します。
- - 発疹:初めは赤い斑点が現れ、次第に水ぶくれに変わります。
- - 発熱や倦怠感:全身のだるさや発熱を伴うこともあります。
初期症状を見逃すと、後々大きな問題になる可能性があるため、注意が必要です。
恐ろしい後遺症
帯状疱疹の最も恐ろしい部分は、その後遺症です。主な後遺症には以下のものがあります。
- - 神経痛:発疹が治った後も、長期にわたり痛みが残ることがあります。
- - 視力障害や難聴:ウイルスが神経を攻撃することで、視力を失ったり難聴になる危険性もあります。
- - 顔面神経麻痺:顔の感覚が麻痺することがあります。
帯状疱疹の予防法
帯状疱疹の発症を防ぐためには、ストレス管理や免疫を高める生活が重要です。また、帯状疱疹ワクチンの接種も効果的です。特に高齢者や免疫が低下している方は、医師と相談の上、予防接種を検討すると良いでしょう。
名医が回答する帯状疱疹Q&A
いくつかの疑問にお答えします。
- - 再発の可能性は?:一度帯状疱疹にかかったからといって、再発しないわけではありません。
- - 帯状疱疹は命に関わるのか?:通常は生命を脅かすものではありませんが、合併症が生じると危険になることがあります。
- - 感染することはあるか?:帯状疱疹自体は感染しませんが、水痘の感染リスクがあります。
- - お風呂に入っても大丈夫か?:基本的には入浴しても問題ありませんが、傷がある部分は清潔に保つ必要があります。
まとめ
帯状疱疹は非常に身近な病気であり、初期症状を理解し、正しい対処をすることが重要です。まさに、残暑が続くこの季節にこそ、十分な注意が必要です。健康な生活を心がけ、必要に応じて医療機関を訪れることをお勧めします。放送は、2025年9月21日(日)あさ7:00からです。詳しくは番組のホームページをご覧ください。