未来の医療を見据えたH.U.グループの取り組み
東京都あきる野市に拠点を置くH.U.グループ中央研究所が、再生医療分野の革新を目指して、エクソソーム(細胞外小胞)を基盤とした新たな技術開発を進めています。この技術、通称「EViSTEP®」は、エクソソームを高精度かつ高収量で回収・解析する革新的な手法です。
H.U.グループの連結子会社であるH.U.セ ルズ株式会社への技術移管が行われ、2025年度中には新サービスの提供が開始される予定です。このサービスでは、血液や体液、培養上清からのエクソソームの効率的な分離・解析を行い、その成果は疾患の早期診断や新たな治療法の開発に結びつくと期待されています。
エクソソームが医療にもたらす可能性
エクソソームは、細胞が分泌する微細な粒子で、細胞間のコミュニケーションに重要な役割を果たしています。最近の研究では、エクソソームがさまざまな病態にも関与することが明らかになりました。そのため、再生医療の分野においても、エクソソームの活用が注目を浴びています。
これまで、血液などの体液からエクソソームを回収し、解析することは困難でした。精製度や収量が低いため、十分な結果を得ることができなかったのです。しかし、H.U.中央研究所が開発したEViSTEP®は、この課題を克服し、さまざまな検体からエクソソームを高精度で取得することを実現しました。この技術がもたらす研究への新たな道筋は、医療現場への応用の可能性を大いに広げるものとしています。
幅広い解析サービスの提供
今後提供されるサービスにおいては、EViSTEP®を使用したエクソソームの分離から、網羅的な分子解析までを一貫して行います。さらには、得られた検体情報をもとに、ルミパルス®L2400を用いた定量測定や、核酸解析サービスも提供予定です。これにより、研究者や医療従事者は、エクソソームの回収から解析までをワンストップで行うことができるようになります。
再生医療の新たな展望
再生医療分野では、エクソソームの活用に対する期待が高まる一方で、慎重な見解も共有されています。特に疾患の治療におけるエクソソームの役割については、さらなる研究と実証が求められています。H.U.中央研究所は、こうした状況を踏まえながら、高信頼性のある技術の確立に努めています。
今後もH.U.中央研究所とH.U.セルズは、医療技術の進展に向けた取り組みを加速させ、健康で豊かな未来を目指します。新しい技術がもたらす医療の可能性にご期待ください。
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