移民政策と参院選
2022-06-20 14:20:22

参議院選挙に向けた移民政策の各党の考え方とは

参議院選挙に向けた移民政策の各党の考え方とは



2022年7月10日の第26回参議院議員通常選挙を前に、日本の移民政策に関する各政党の見解が注目されています。特に、移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)が実施した「移民政策に関する政党アンケート」の結果が公表されました。このアンケートでは、技能実習制度や入管法改正、難民政策など、移民に関する多岐にわたる項目について、与野党9政党から意見を収集しました。

日本には「日本国籍」を持たない人々が多数暮らしていますが、彼らに投票権がないため、国会での意見が反映されにくいという現実があります。そこで、移住連は各政党に対して、具体的な移民政策に関しての考えを尋ねました。その結果、共産党やれいわ新選組、社会民主党はすべての項目に賛成の意思を示しています。これに対して自民党やNHK党は消極的な立場をとり、反対意見が目立ちました。特に、自民党はすべての項目において「どちらともいえない」との回答が多く、移民問題に対して慎重な姿勢を崩していないことが浮かび上がります。

各党からの回答概要



アンケートでは合計11項目について回答が集まりましたが、特筆すべきは技能実習制度の廃止に反対した政党はゼロである点です。これは、今後の政策議論において大きな意味を持つでしょう。一方で、特定技能労働者の家族帯同については、自民党とNHK党が「反対」との立場であり、共産党やれいわ新選組が「賛成」を表明しています。これは移民の生活条件や権利をどのように考えるかという点で、各政党の温度差を浮き彫りにします。

また、昨年廃案となった入管法案に関しては、自民党と維新が再提出を許可する意向を示す一方で、立憲民主党や共産党などは反対の立場を維持し、意見が二分しています。難民保護法の独立した制定についても、意見が分かれ、自民とNHKは「反対」の立場です。

このように、各政党の移民政策に関する意見は大きく異なり、選挙後の国会運営においてもこの問題は焦点になると考えられます。特に、移民社会を目指す過程の中で、日本が人権と尊厳をどう確保していくのかを問う重要な選挙になりそうです。

移住連の理念とこれからの展望



移住連は、1997年に設立されたアドボカシー団体であり、日本の移民や難民の権利が保障されることを目指しています。特に、彼らが安心して暮らせる社会を作ることを重要な使命に掲げています。今後、参院選後の国会において、移住連の提唱する「移民社会20の提案」に基づいた政策提言がどのように受け入れられるかに注目が集まります。

このアンケートの結果が日本の移民政策の未来にどのように影響を与えるのか、国民一人一人が意識していくことが必要です。今後の政治の動向を見る中で、私たちは意見を表明し、行動することが重要です。これからの日本社会において、移民と難民の人権がどのように尊重されていくのか、私たちが未来を選ぶ意思を持つことが求められています。

詳しい各政党の回答や移住連の活動については、公式ウェブサイトをご覧ください。

会社情報

会社名
NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク
住所
東京都台東区上野1-12-63F
電話番号
03-3837-2316

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