FUJIとメキシコの大学が提携し電子部品実装技術を育成

FUJIがメキシコの工科大学と提携

2024年6月18日、株式会社FUJI（本社: 愛知県知立市）は、家族企業であるFuji America Corporation（FAC）とともに、メキシコのUniversidad Tecnológica de Jalisco（UTJ）と提携を結びました。この提携により、UTJにおいて4校目となるSMT（表面実装技術）クラスを設立し、自社のSMT設備も無償貸与することが決定されました。これは、基板製造に必要な技術を持つ人材を育成すべく、多くのトレーニング機会を提供することを目指します。

UTJは、地域経済と技術発展を支援することを目的として創立された技術教育機関で、質の高い教育プログラムを展開しています。業界に必要なスキルを持つ専門技術者を育成するため、70%の実践と30%の理論によるトレーニングモデルを採用しています。新たに設立されるSMTトレーニングセンターは、この教育モデルに基づき、未来のメキシコのエレクトロニクス産業の成長を支える役割を果たす予定です。

FUJIグループのSDGsへの取り組み

FUJIグループは、持続可能な開発目標（SDGs）の「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」への取り組みを強化しています。海外の教育機関に自社の設備を無償で提供することで、電子デバイスの製造工程を学ぶ機会を創出し、エレクトロニクス関連の人材育成を支援する活動を行っています。今回のパートナーシップもこの取り組みの一環であり、メキシコをはじめとする海外の学校でもFUJIの技術を学ぶことができるようになります。

これまでに、FUJIグループはメキシコ国内の他の教育機関として、Technological University General Mariano EscobedoとUniversidad Tecnológica de Chihuahua、Universidad Tecnológica de Tamaulipas Norteにもパートナーシップを締結。それに加えて、欧州に目を向けてみると、FUJI EUROPE CORPORATION GmbHはドイツのTechnische Universität DresdenやハンガリーのUniversity of Debrecenとも協力関係にあります。ブラジルのFuji Do Brasil Máquinas Industriais Ltda.も、Fundação Matias Machlineとの教育支援を行っています。

FUJIの企業理念

FUJIは1959年の設立以来、ロボット技術と自動化に注力し続けてきたグローバル企業です。社会への貢献を視野に入れ、ロボティクスをさまざまな分野で実現させる製品やサービスを開発しています。それにより、「人々の心豊かな暮らし」を支える商品やサービスの提供に努め、持続可能で幸福な社会の実現にも寄与していきます。

今回のUTJとの協力は、技術革新を通じた産業の発展を促進するだけでなく、教育機関との連携を強化する道筋にもなるでしょう。その結果、多くの若い技術者が育成され、未来のエレクトロニクス業界で活躍する存在となることが期待されています。