仮想化基盤選定の決め手:コストとサポート
サイバートラスト株式会社は最近、「仮想化基盤の選定基準と移行実態に関する調査」を行い、その結果を発表しました。本調査には109名の情報システム部門の担当者が参加し、仮想化基盤を導入・移行・更新にかかわった実態が調べられました。調査結果は、企業が仮想化基盤を選定する際に重視する要素が明らかになりました。
コストの予見可能性が最重要
調査によれば、仮想化基盤の選定基準として最も重視されたのは「ライセンス・運用コストの予見可能性」で、62.4%の企業がこの点を選びました。この基準は、安定したコストでサービスを利用できることの重要性を示しています。また、コストの透明性が求められていることが明白であり、これが企業の意思決定において決定的な要因となっています。
サポート体制への期待
次に重視された基準は「長期サポート体制」で49.5%が選びました。国内ベンダーによる迅速なサポートや日本語での問い合わせ対応へのニーズが高まっており、企業はサポート体制の安定性に強い期待を抱いていることが示唆されました。特に「国内拠点による迅速な対応」を希望する企業は48.6%にのぼり、長期保守の必要性も39.4%が求めているとされています。
移行検討の現状
また、調査結果では大多数の企業が移行を真剣に検討していることが浮き彫りになりました。具体的には、「比較検討中」が48.6%、「すでに移行を進めている」が28.4%と、合計で77.0%が明確なアクションを起こしていることが確認されました。これに対し、93.6%の企業がVMwareのライセンスモデル変更によるコスト負担の増加を実感しているというデータがあり、これが移行を加速させる要因となっています。
懸念されるシステム停止リスク
移行を進める上での課題としては、「移行中のシステム停止リスク」が62.4%という結果が示されました。この懸念は企業にとって大きな障壁であり、システムの安定運用が求められる中での移行は、慎重に進める必要があります。
まとめ
総じて、本調査による結果は、企業の仮想化基盤選定におけるコストの透明性と安定したサポート体制が新たな判断基準であることを明らかにしました。また、仮想化基盤の移行に当たる企業が増えている一方で、実務面での懸念材料も多く、今後の動向が注視されます。これからの時代において、信頼性の高いサポート体制と透明性のあるコスト構造が企業の競争力を左右することになるでしょう。
調査概要
調査名: 仮想化基盤の選定基準と移行実態に関する調査
調査方法: IDEATECHによるインターネット調査
調査期間: 2026年5月26日〜同年5月26日
有効回答: 109名