近畿大学水産研究所に新所長・家戸敬太郎氏が就任

近畿大学水産研究所新所長就任のお知らせ



近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)は、令和7年(2025年)4月1日付で家戸敬太郎氏が新たに所長に就任することを発表しました。以前の所長である升間主計の退任に伴うもので、家戸氏は、これまでの豊富な経験と専門知識を活かして、水産研究の発展に寄与していくことが期待されます。

家戸敬太郎氏の経歴と専門性



家戸氏は大阪府で生まれ、1970年代に近畿大学の水産学科を卒業後、大学院で修士課程を修了。そして、近畿大学水産研究所にて長年にわたり海水魚の養殖研究に従事してきました。その過程で、多くの業績を残しており、特にマダイの養殖における品種改良や新しい飼料の開発において顕著な成果をあげています。

彼は、1990年代から始まったマダイの選抜育種の研究を通じて、成長促進の効果が5世代目以降に見られることを発見。また、性統御や染色体操作によって雌の割合を高め、さらにはクローンマダイの作出にも成功しています。これにより、マダイの遺伝子操作技術を向上させ、新たな育種方法を確立しました。

さらに、令和3年度には日本水産学会水産学進歩賞を受賞し、その貢献が認められました。これらの業績を踏まえて、水産研究所の新所長としてどのようなビジョンを持ち、今後の研究にどのように取り組んでいくのか、その動向に注目です。

アーマリン近大の新社長にも期待



また、同じく近畿大学発のベンチャー企業、株式会社アーマリン近大においては、竹中勇人氏が新社長に就任します。竹中氏も和歌山県出身で、近畿大学商経学部を卒業後、多くの医療関連の職務を経験しています。特に、近畿大学奈良病院での事務長職を過去に務めており、事務的なスキルや運営ノウハウを持つ人物です。

アーマリン近大は、水産養殖における先進的な研究を行っている企業であり、竹中氏のリーダーシップの下でさらなる発展が期待されます。彼の就任が、同社の運営や研究開発に新たな風を吹き込む契機となるでしょう。

研究活動の重要性と期待される未来



水産分野において、持続可能な開発や新技術の導入が求められています。家戸氏の新たな役割は、研究者としてだけでなく、次世代の技術革新にも貢献することが求められます。また、アーマリン近大の竹中新社長も、企業としての社会的責任を果たしつつ、研究の実用化を進めることで、地域社会に貢献することが期待されます。

近畿大学水産研究所やアーマリン近大の新たなリーダーシップのもと、これからの水産研究や技術がどのように進展していくのかに、業界関係者はもちろん、一般市民も大いに注目しています。

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