教育支援の新たな扉を開く『FLL学校チャレンジ2025』
全国の教育機関に朗報です。NPO法人青少年科学技術振興会が主催する『FLL学校チャレンジ2025』の参加校募集が始まりました。このプログラムは、ロボットとSTEAM(科学・技術・工学・数学)に基づく探究学習を融合させたものです。世界110か国で実施されている有名なロボット競技「FIRST LEGO League(FLL)」の理念を日本に取り入れ、より多くの小中高生にその機会を提供します。
FLL学校チャレンジの背景と目的
2017年に開始された『FLL学校チャレンジ』は、経済的な制約や教育資源の不足に直面する学校への支援を目的としています 。たとえば、レゴ社製のロボットキットやFLL教材が無償で提供され、教員向けの講習会も実施されます。これにより、探究学習やプログラミング教育を取り入れやすくし、学校教育の一部として活用できる環境を整えています。これまで、全国で50校以上が参加し、児童・生徒がロボット製作やプログラミングに挑戦し、創造力や問題解決能力を養っています。
FLLの特徴と活動内容
FLLは、参加者がチームを組んでロボット製作や探究プレゼンテーションを行う国際大会です。毎年、実社会で直面する課題をテーマにしており、SDGsとの関連を持つテーマが設定されます。例えば、最近のテーマは「海洋探査」でした。次シーズンのテーマは、2024年8月に発表される予定です。
カテゴリー別プログラム
FLLには主に二つのカテゴリーがあります。
1.
FLL Explore(対象:小学1年生~小学4年生)
- チームのアイデアをレゴで表現し、プログラミングによってモデルを可動させる
- プレゼンテーションも行い、実社会の解決策を考えます。
2.
FLL Challenge(対象:小学4年生~中学生)
- ロボットを設計・プログラミングし、ミッションをクリアするロボット競技が行われます。
- 課題に対してリサーチし、革新的なアイデアを発表する機会も設けられています。
これらのプログラムを通じて、児童・生徒は楽しみながらSTEAM教育に触れることができます。実は、過去には全国大会や世界大会に出場した学校も多いのです。
FLL学校チャレンジへの参加方法
全国の公立・私立を問わず、参加したい学校は以下の条件を満たすことが求められます:
- - 初めてFLLに挑戦する学校
- - レゴ® SPIKE™ ロボットを持っていないこと
- - 学校で活動を行うことができること
- - 2025年5月から活動を開始できること
- - 成人メンターが1名以上いること
- - 予選大会に参加可能であること
そして、応募は先着順ではなく審査が行われるため、早めに申し込むことが推奨されています。
応募方法と支援内容
参加には『FLL学校チャレンジ2025 申込みフォーム』から申し込む必要があります。募集締切は2025年4月26日の予定です。選ばれた学校には、無償でレゴロボットや教材の提供、地域大会への参加機会、教員向け講習会の支援などが行われます。
まとめ
『FLL学校チャレンジ2025』は、次世代を担う子どもたちの学びの場を提供し、STEAM教育の普及を図ります。新たな学びの経験を通じて、子どもたちの創造力を育るこの機会に、ぜひ参加検討をしてみてはいかがでしょうか。詳しい情報は、公式サイトやお問い合わせ先を通じて確認できます。