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伝統を纏った新たなおひなさま「むすび」の魅力

新たなデザインのおひなさま「むすび」が、1月10日からスパイラルで販売されます。この新作は、空間設計とデザインの両面から再評価され、伝統技法を用いて生まれた特別な一品です。

「むすび」のデザインに込められた思い

日本の伝統と歴史を重んじながらも、現代的な住宅環境にフィットするようなデザインを追求しました。このおひなさまは、単なる飾りではなく、子どもたちにずっと愛され続ける存在として、普遍的な魅力を持っています。「むすび」という名前には、昔ながらの折り目正しい暮らしへの願いが込められています。

特に注目すべきは、男女の雛の衣装です。男雛は伝統的な「山鳩色」、女雛は平安時代の重ね色「萌黄の匂」が再現されています。これらの色は、浮世絵や歴史資料を元に細部まで調整されており、引き算の美学が光ります。現代のシンプルな空間にも合う配色が魅力です。

トータルデザインの実現

「むすび」では、空間デザイナーの川崎敏弘氏とグラフィックデザイナーの靎沢咲子氏からなるデザインオフィスWALTZ.が手掛けています。この新たなデザインは、見えない部分にもこだわり、最高級の正絹を使用した人形は持ち主の形代として大切にされています。京雛の伝統的な藁胴を採用し、見えない部分までこだわりを持って仕上げているため、百年前と同じ方法で修理することも可能です。

収納の新しい形

おひなさまのコンパクトなデザインにより、展示と収納の両立が可能になりました。飾ることと片付けることは同じくらい大切ですが、本作はその両方を適切に考慮しています。さらに、専用に設計されたお道具類が用意され、飾りつけが整然と行えるようになっています。

製造と関わり

このおひなさまの製作には、京人形の伝統を受け継いでいる「み彌け」三宅啓介氏が関わっています。彼は、幼少期から京人形の製作に携わり、今日に至るまでその技術を磨いてきました。また、株式会社グッドアイデア代表の松田朋春氏がプロデュースに携わり、詩人の永方佑樹氏が解説書を執筆します。これらのクリエイターたちの協力によって、アートと伝統が見事に融合した製品が誕生しました。

おわりに

「むすび」は、現代のライフスタイルにマッチするデザインとともに、伝統を重んじる心を持ち続ける製品として、私たちの生活に新たな風を吹き込んでくれることでしょう。今年のひな祭りにぜひお迎えしたい一品です。

展示はスパイラルのエントランスで行われ、オンラインではスパイラルオンラインストアからも購入が可能です。この機会に、ぜひ「むすび」の魅力を体験してみてください。

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