中古マンション市場の最新動向
2025年7月に発表されたLIFULL HOME'Sマーケットレポートによると、シングル向け及びファミリー向けの中古マンション価格がそれぞれ首都圏と近畿圏で過去最高を記録しました。これは2021年2月のデータ計測開始以来、最高値にあたります。特に注目されるのは、東京都心6区及び大阪中心6区の掲載価格の大幅な上昇です。
シングル向けマンションの価格上昇
シングル向けの中古マンション平均価格は、首都圏で
4,467万円に達し、前年同月比で
127.4%と大幅に上昇しました。近畿圏の平均価格も
2,617万円で、前年同月比
122.3%と好調な推移を見せています。特に、東京都心6区の価格は
7,819万円、前年同月比
145.9%という高い成長率を誇ります。これは、需要が高まっていることを示唆しています。
ファミリー向けマンションの動向
ファミリー向けの中古マンションの状況も改善しており、首都圏では平均掲載価格が
5,019万円となり、初めて
5,000万円の大台を突破しました。前年同月の
3,966万円から
1,053万円アップし、前年比で
126.5%増加しています。特に、東京都心6区のファミリー向けマンションは
1億5,100万円と、高額商品を多数取り扱う市場であります。
近畿圏も好調で、平均価格は
3,019万円に達し、特に大阪の中心地では
8,384万円を記録しています。
新築マンションとの比較
新築マンションの価格高騰が続く中、中古マンション市場でも築年数が徐々に浅くなる傾向が見られます。東京都心6区では、平均築年数が
30年から26年、大阪市中心6区では
26年から22年に短縮され、築浅物件の取り扱いが増えていることが確認されています。このため、比較的新しい物件の掲載が増え、全体的な価格が上昇していると考えられます。
市場の今後への影響
LIFULL HOME'Sマーケットレポートによると、今後の中古マンション市場は、引き続き高値更新が続く可能性が高いと言われています。特に都市部では、人口の移動やライフスタイルの変化による需要が根強く、今後も注目が集まります。
まとめ
2025年7月の市場レポートは、中古マンション市場が依然として強い需要を抱えており、価格も高騰する傾向にあることを示しています。今後の価格動向を見守りながら、購入を検討している層にとっては、重点的な情報が必要不可欠です。LIFULL HOME'Sでは、データの分析と提供を通じて、適切な住まい選びを支援しています。