デザイン誌「AXIS」新刊の発行
株式会社アクシスが発行するデザイン誌「AXIS」の増刊号が2025年4月1日に発売される。この新刊は、大成建設設計本部の100周年を記念して、同社の今後のアプローチやデザイン哲学を探求する内容となっている。
あらゆる可能性に挑む
新たに掲げられたデザインフィロソフィ「“あらゆる可能性に挑む”」は、1,000人以上の設計者の意見に基づいて作成され、今後の建築がどのような方向に向かうべきかを提示している。このフィロソフィは、時代の変化に応じた柔軟な思考を促し、持続可能な建築を実現するための新しい視点を提供するものだ。
時間に寄り添う建築
大成建設設計本部長の松村正人氏は、建築の本質として「人々の生活を支える」ことを強調している。建築はただ物理的に存在するだけでなく、そこでの生活や歴史を深く理解し、未来の価値を提供するものである。この考え方は、建築が単なる構造物ではなく、社会の一部であり続けるための重要な視点である。
様々な技術と環境への挑戦
地球環境の保全が求められる中、建設業界においても新たな技術の研究開発が必要視されている。特に、建設業界はCO2排出量の大部分を担っているため、その責任は極めて重い。大成建設は、技術センターを通じて、環境に貢献する革新技術を実装し続けている。
デザインの未来を語る
毎年開催される「デザイン会議」や「デザインウィーク」は、同社の設計者たちがこれまでの経験を基に良い建築とは何かを議論する場となっている。若手を中心にした実行委員会が運営するこのイベントは、自由闊達なアイディアが生まれる場としても機能している。
あらゆる声が集まる一冊
増刊号には、松村氏を含む設計本部のメンバーの貴重なインタビューも収録され、多様な視点から「建築」や「デザイン」について考えを深めるコンテンツが充実している。また、設計者たちが直面する現代の課題に対するアプローチも示され、読者にとって新たな気づきやインスピレーションが得られるであろう。
終わりに
デザイン誌「AXIS」のこの増刊号は、ただの建築に関する特集に留まらず、私たちの未来を見据えた重要なビジョンを提示するものとなっている。建築やデザインに興味のある方はもちろん、一般の読者にも広くお勧めしたい一冊である。発売を楽しみにしたい。