日水コン、AI導入で新たな波を起こす
株式会社日水コン(東京都新宿区)は、東京大学から派生したAIスタートアップ、株式会社Lightblueが提供する生成AIアシスタント「Lightblue」の導入を拡大し、2025年8月から約700IDでの本格運用を開始することを発表しました。この取り組みは、同社の業務効率化や生産性向上を目指した重要なステップです。
導入の背景
日水コンは、コンサルティング本部での生産性向上と業務効率化を目的に、2024年4月から生成AIツールの選定を行いました。当初はOpenAIのChatGPTを検討しましたが、専門性の高い水インフラ事業においては、社内固有のナレッジ(過去の設計図や技術資料など)が必要不可欠であることが課題として残りました。そこで、社内データとの連携に優れた「Lightblue」に注目し、2024年8月から100IDでの試験導入を開始しました。
利用状況の変化
導入当初の約半年間は、現場から「AIを理解する時間がない」といった声が多く、利用率は20〜30%程度と低迷していました。しかし、Lightblue社とのワークショップや個別相談会を開催し、部門のキーマンが活用を支援していくことで、社員の間に「使いたい」といった前向きな声が広がりました。その結果、2025年8月には利用者が700IDに拡大し、主要部門で全員配布という目標を達成しました。
新チームの発足
さらに、日水コンは2025年12月に生成AI推進チーム「NAV-X」を立ち上げ、組織内でのAI活用を促進する体制を整えました。このチームは、ナレッジ検索の精度向上や技術継承に向けた取り組みを行い、コンサルティング業務における付加価値向上を重視しています。
Lightblueの活用シーン
日水コンは「Lightblue」を活用して、コンサルティング業務を高度化し、組織全体の生産性を向上させることを目指しています。例えば、膨大な技術資料や過去の設計事例からプロジェクトに必要な情報を抽出し、提案書や技術検討の生産性と品質向上を実現します。また、ベテラン社員の知見を活かしたナレッジの体系化により、属人化の解消や人材育成にも積極的に取り組みます。
加えて、利用状況の可視化を行い、AI活用の効果を定量的に把握することで、継続的な業務改善サイクルの確立を目指します。
Lightblueの特徴
Lightblueは、社員の日常業務をサポートするAIエージェントであり、検索機能や要約、文字起こし、画像生成など幅広いタスクを一元管理できます。また、ノーコードで業務特化型チャットボットの構築も可能であり、法人向けに厳重なセキュリティが提供されています。これにより迅速かつ正確な情報検索や文書作成が実現し、業務効率が飛躍的に向上します。
企業情報
日水コンは1959年に設立され、水道や下水道、河川に関するコンサルタント業務を展開してきました。水にまつわる様々な社会問題の解決を使命としています。
Lightblueは2018年に設立され、法人向けAIアシスタントを中心に様々なソリューションを提供しています。
このように、日水コンはLightblueを通じてデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、企業価値の向上に向けて確実に歩みを進めています。