300年ぶりの仏像制作を手掛ける三輪途道
奈良の名刹・東大寺が、300年の時を経て新たな仏像制作を発注しました。その制作を担当するのが、全盲の彫刻家、三輪途道です。彼は東京藝術大学での学びを経て、国宝である東大寺の重源上人像の模刻に取り組み、その圧倒的な技術が認められました。作品の評価は高く、彼の名前は仏像彫刻界でも知られる存在となりました。
東大寺との巡り合いと信頼
三輪が手掛けた重源上人像の模刻は、その出来栄えにより2002年に東大寺から新たな仏像製作の依頼が舞い込みました。これは大仏開眼1250年という特別な年に合わせたもので、実に300年振りという快挙です。この依頼により、三輪は菩提僊那像の制作に取り組むことになりました。
全盲になるも創作意欲は衰えず
三輪の人生は順風満帆ではありませんでした。徐々に進行した網膜色素変性症により、彼は視力を失い、最終的に全盲となりました。しかし、光を失ったからこそ見えてきた新たな創作の次元がありました。彼は手の感覚を駆使して、触れることで造形を行う新たなアプローチを開発し続け、悲しみや苦悩に屈することなく、次元を超えた芸術の境地へと昇華させました。
作品と展示
現在、奈良県立美術館で開催中の「奈良ゆかりの現代作家展ふれる光」では、三輪途道の作品をじっくり鑑賞することができます。この展覧会では、彼が手の感覚を通してどのように彫刻を制作しているかを知ることができ、彼のユニークな技法を体験できる機会にもなっています。
この展覧会に合わせ、東大寺の総合文化センターでも関連展示や公演が行われる予定です。障害の垣根を越えた彼の作品は、観る人に共感と感動を与えることでしょう。
【公式サイト】は以下のリンクからご覧いただけます。
奈良県立美術館の情報はこちら
また、東大寺の企画にもぜひ注目してみてください。
東大寺展示の詳細
最後に
三輪途道の作品が、私たちにどんなメッセージを伝えてくれるのか、その目で、そして心で感じ取ってほしいと思います。手の感覚と対話しながら、新しい手法で仏像の制作に取り組む彼の姿勢は、障害の有無にかかわらず、全ての芸術家に勇気を与えるでしょう。
ご興味のある方は、ぜひこの素晴らしい取り組みに触れてみてください。
お問い合わせは、一般社団法人メノキ事務局までどうぞ。メールアドレス:
[email protected]