サッポログループ、がんアライアワード2024で連続受賞
12月12日に開催された「がんアライアワード2024」において、サッポロビールとポッカサッポロフード&ビバレッジが表彰されました。サッポロビールはゴールドを、ポッカサッポロはシルバーを受賞し、特にサッポロビールは昨年のダイヤモンドに続く層への表彰となり、7年連続での高評価を得ています。これは、両社ががんと就労問題に真摯に取り組んできた結果です。
企業の取り組みと評価のポイント
サッポログループでは、「潤いを創造し、豊かさに貢献する」という経営理念の下、ダイバーシティとインクルージョンの推進が鍵となっています。2019年に誕生したがん経験者のグループ「Can Stars」では、がん患 者同士の相互支援に取り組みつつ、一般社員への意識啓発をしてきました。この取り組みから、企業内におけるがん患者支援が一層充実しました。また、社会全体への呼びかけとして、がんコミュニティを広めるためのガイドブックも作成しています。
特に、サッポロビールは企画された「休職職場応援ポイント制度」を新たに導入し、病気などにより長期休暇を取る社員のサポートをさらに進めました。これは、業務を代行した社員に対し、賞与として還元する制度です。こうした制度は社員の働きやすさを向上させ、自社のウェルビーイング(健康的な生活)を推進する一助となります。
一方、ポッカサッポロフード&ビバレッジも、がんに関する働きかけが好評価を受けました。法定に基づいた健診にも加え、生活習慣病検診の受診率向上や、特に女性向けの健康研修を強化しています。女性の健康に関する意識を高めるプログラムは、充実した教育が評価され、業界における自社の立ち位置を強める成果をもたらしています。
これからの目標
サッポログループは、今回の受賞を新たな励みとして、今後もがんに関する社員の声を重視し、働く環境を改善する姿勢を続けていきます。多様な事情を抱える社員がそれぞれに生き生きと働ける文化を築くため、引き続き支援策を強化していくことが求められるでしょう。
また、がんアライ部という民間プロジェクトへの参画を通じ、がんと就労における理解促進にも貢献していく考えです。これは単なる自己成長を目指す活動ではなく、社会全体の意識改革にも寄与します。
まとめ
サッポロビールとポッカサッポロががんアライアワード2024での受賞を通じて、企業の社会貢献の姿勢が一層強化されたことが示されました。企業ががん経験者を支援することで、全社員がより良い環境で働く機会が提供され、地域社会全体への寄与につながることが期待されます。